一日一話
俺と夕は死乃者が通るであろう森にいた
「で、死乃者ってどんな姿形なの」
「わからんただ見たらわかるってさ」
しばらく焚き火をしながら待っていると森の奥から人の影が
近づいてくる影
緑色の長髪 緑色の瞳は濁っている
返り血で染まった着物を着ている
「死乃者って女か」
「そうですよってか死乃者は女性だけですから」
「まじか」
「ええ男性はいないとされています」
女は俺達の前に来ると小石を拾い始めた
「なにしてるんだお前」
「ルノ」
「お前の名前か」
「名前」
「ルノはなにをしているんだ」
「石拾ってる」
「それはわかる、石拾ってなにをするんだ」
「石 綺麗」
「綺麗だな」
「うん」
夕を見ると驚いた顔をしている
「(*´-ω・)ン?夕どうかしたか」
「・・・」
「まあいいかルノ」
石を拾いながら返事をするルノ
「なに」
「お前死乃者なのか」
「うん」
「人を食べたのか」
「うん」
「俺達も食べるのか」
「うーんどうしよう」
んーどうするかな俺の目の前にいるのは少女
ただの少女にしか見えない
俺がルノを見て考えていると横から夕がルノに近づいていった
夕はルノの顔をじっと見る
「・・・ルノ」
「なに」
「僕の事覚えてる?」
「しらない」
「なにをしてるんだルノ」
「なんにもしてないよ」
少女に話しかける男
駆け寄る少女
男は少女の頭を撫でると俺たちの方を向いた
「はじめまして、自己紹介した方がいいですかねキョウと申します」
「ああ、俺は九十九だ」
「この子はルノ、ルノ挨拶は」
「はじめましてルノです」
お辞儀をするルノ
男はルノの頭をなでている
「お前」
ちょっと怒ってる?夕がキョウに問いかける
「お前その子をどうしたんだ」
「どうしたですか、私が町で食事をしていると倒れていましてね、それを助けただけですよ」
「助けた・・・その髪その瞳お前死乃者だよな」
「ええオリジナルですけど」
「オリジナル?」
「あなた方人間いえあなた方は異世界人ですかね、知らないと思いますけど死乃者って言われているのは私が力を与えた者達のことですかね」
「なにを言ってる」
「死乃者って呼ばれ方あんまりすきじゃないんですけどね、私は気に入った子には血を飲ませるんですよ、まあだれかれかまわずってわけじゃないですよ才能のある子だけですから」
「貴様ルノになにをした」
怒りをあらわにしてる夕
夕はキョウをいつでも攻撃できる体勢をとるがキョウは微動にしない
「はぁ、一応言っておきますが私がなにもしなかったら彼女は死んでいましたからね、私が食事しなくても」
今にも飛びが駆りそうな夕を手で制して俺は奴の前に出るのであった。