ジョナスって
領主の城に着いた俺たちは豪華な部屋に通された
しばらく待っているとドアから入ってくる青色の髪のおっさん
「待たせて悪かったな、サイドンにエミリア久しいの」
おっさんは俺たちの前のソファーに腰掛ける
青色の髪に青色の目青い髭を蓄えてる凛々しいおっさん
豪華に装飾された鎧を纏っているがそれは飾り物ではなくより実践的
腰に付けられた剣にも同じように豪華な装飾が施されている
「見当は付いてはいるのだがサイドン俺になにか聞きたいのか」
「そうですね、ワシと言うよりこの者が聞きたいことが」
俺とユウを見るおっさん
「はじめましてかな俺はミルドナの領主ジョナス・アスカムだ」
「俺の名は九十九冒険者だエミリアに頼まれて今回の件を調査している」
「僕の名前はユウギルド本部から調査の命令が下ったから調べてるんですよ」
さてどうしたものかなと俺が考えているとユウが勝手に話し始めた
「ジョナスさん、現場に貴方と姿形そっくりの方が居た事がわかりました」
ちょっと眉毛が動くジョナス、、眉毛も青ってまあそうなんだろうけど
「なんにことだ、目撃者はいないと聞いているぞ」
「それは僕の能力でしてね、今お見せしても構いませんか、攻撃的なものではありませんので」
「まあ構わんが」
そういうとユウは例のスタ、ではなく人形を出現させた
能力を発動させた
「というものなんです」
「なるほど、それで過去を見て俺がキサラギを殺したと」
「ええ、ですから貴方に聞いておこうと思いまして」
「俺がやったといえばどうするつもりだ」
「僕は犯人がわかればギルドに報告するだけですよ、それでちょっと聞きたいんですが」
「なんだ」
「貴方がキサラギさんを殺したんですか」
「殺してない」
「そうですか、わかりました」
今まで黙っていたエミリアが突然動き出そうとしたのでかるーく腹部を殴って黙らせる俺
ユウはそれ以上何も聞こうとしていないので俺が話をする
「ジョナスお前が殺してないと言うならだれがやったと思う」
「そうだな俺に罪を着せようとしているだれかって事になるな」
「それは見当が付いているのか」
しばらく黙っているジョナス俺はかるーく殺気を飛ばしてみる
「・・・しかたないか」
そうつぶやいたジョナスは話し始めた
数年前王都で起こった権力闘争によって権力を掴んだ現在の王はジョナスを嫌っている
原因はわからないが一方的嫌われているそうだ、どうせ若い頃女でも取り合ったんだろうな
ミルドナ地域は気候も温暖で作物も豊富に取れ、東には鉱山にドワーフたちが多く住む村があり
交易も順調、西には豊かな森があり北は他国と接している
権力を掴んだ王としては欲しい土地であったが無理してジョナスを処分しようとすれば内乱に発展する
最近不審な動きが見られるた為にキサラギ個人に動向を探らせていた所今回の事件になった。
「ふーん、それじゃあ王都にいる何者かが動いているっと」
「俺はそう思っているが確証ない」
「わかった、その話が本当かどうか調べさせて貰う事にする」
「ああ、かまわない俺も犯人にされては今後ギルドと関係が悪くなるしキサラギを殺した者を許すことはできないからな」
「では失礼する」
俺はエミリアを起こして部屋を後にする
「それじゃあ僕も帰ろうかな」
城から出て街中を歩く俺とエミリアとユウ サイドンはギルドに戻ったぞ
しばらくして俺はユウに話しかけてみた
「ジョナスが言った事本当だと思うか?」
「本当だよ僕の能力で調べたから」
「そうなのか」
「うん、僕のもう一つの能力で人が嘘ついているかわかるんだ、はいかいいえだけだけどね」
「だからお前あの場で人形なんて出したのか」
「まあそれだけじゃないんだけどね」
「それでユウお前はこれからどうするんだジョナスが犯人じゃないとすると」
「どうするかな、国が関係しているとはいえギルドマスターが殺されるなんて事、放置できないからね、しばらく滞在するかな少しでも手掛かりが手に入ればいいと思うよ」
「どうだ一緒に調べないか」
「僕は構わないけど、これからちょっと用事があるから失礼するね、なにかあったら君にも教えるよ」
「わかった俺は町外れの・・・ってところに住んでるから何かわかったら教えてくれ」
「了解ッ!( ・∀・ )ゞ僕は徐徐荘って宿に住んでるから」
そういうと俺たちは別れた
「九十九さん」
「なんだエミリア」
「お腹痛いんですけど」
「Σ(・ω・ノ)ノえっ!ジョナスに飛びかかろうとしてたからついな」
「酷いです。・゜・(ノД`)・゜・。」
「それに犯人はジョナスじゃないぞ、まあジョナスのせいでってことはあるかもしれんが」
「そうですね、私もジョナスおじさまのことは昔から知っていますから」
「それにしてはさっきはめっさ睨んでた気がするんだが」
「それは私も頭に血が・・・」
「それじゃとりあえず家に戻って他の奴らの報告でも聞くか」
「はい」
そういって俺とエミリアは歩き出した