泥棒を捕まえろ
それは小雨が降る暑い日のことだった
夕方ギルドのドアが開く
黒髪黒目黒いローブを纏った男が入ってきた
その男は依頼がかかれている掲示板から一枚の依頼書を剥ぎ受付に渡した
ランクC 指輪の確保 先日泥棒が私の家に忍び込み大切な結婚指輪を盗まれてしまいました・・・ 報酬 銀貨30枚
「こちらですね、ギルドカードをお見せください」
ギルドカードを見せる男 受付の女性はギルドカードを受け取るとサインをして男に渡した。
「それでは頑張ってください」
男は何も話さずギルドを後にした。。
そんなことがあった翌日一人俺はギルドに訪れていた、
「なんかいい依頼ないかな」
ランクC 指輪の確保 先日泥棒が私の家に忍び込み大切な結婚指輪を盗まれてしまいました・・・ 報酬 銀貨30枚
これなんか楽しそうだな
俺は依頼書とギルドカードを受付に置いた
「九十九さん」
「おお、エミリアギルド職員やめるんじゃなかったけ」
ジィィ──(。¬д¬。)──ッ
「九十九さん話聞いてなかったんですか」
「なんか言ってたか先日?」
「代わりの人が入るまでギルドの仕事続けるっていいましたよ」
「そっかそっか、まあいいやこれ頼むよ」
「これですか、」
エミリアは依頼書を受け取るとサインをして俺に渡した
「それでは頑張ってください」
「おぅ任せとけ」
依頼人の家
町の南高級住宅地が立ち並ぶ一角に依頼人の家はあった
こっち側あんまり来ないけど本当豪邸ばっかりだな
「すいませーーーん、だれかいますか?」
「はーい」
使用人ぽい女の人が豪邸から出てきたよ
「こちらリスドさんの御宅ですか」
「はいそうですけど、なにか御用ですか?」
「ギルドから派遣されてきたんですけど」
俺は依頼書を女の人に渡した
「それでしたら昨日ギルドから冒険者さんが来ていただきましたけど」
「(。´・д・)エッまじで」
「はい」
「どうしようかな、ギルド戻って確かめるしかないか、はぁ」
「それでは失礼します」
ぺこりと頭を下げて帰っていく使用人
俺は仕方なくギルドに戻ることにした
ギルドへの帰り道とぼとぼ歩いていると悲鳴?叫び声が聞こえた
俺はその方向を見ると屋根を走る男の影が
俺はなんとなーーく面白そうなのでそいつの後を追う
なんか荷物持ってるな例の盗人か
これで俺がこいつを捕まえたら依頼達成?
そんなことを考えながら(o`・ノ。´・)コショコショそいつを尾行していると
なんか他にもそいつを尾行している奴が目に入る
ああね、あいつが昨日この依頼受けた冒険者さんかの
それにしても黒目黒髪って日本人?こっち来てから黒髪見てないような
そんなこと考えながら二人を尾行する俺
盗人君町外れにある孤児院に、、、エェッo┤*´Д`*├o
どうしようかなこれ
黒髪の冒険者さん頼んだぞ、どうするか俺は期待して
黒髪の冒険者さんは躊躇することもなく孤児院に入っていく
ここじゃよう見えないので(o`・ノ。´・)コショコショ裏口から孤児院に
おおいたいた
盗人君と黒髪の冒険者さん
なんか話してるな
「依頼で来た者ださっき隠した物を返しておとなしく捕まってもらおうか子供にあまり怪我をさせたくない」
「なんのことだ」
そういいつつ持っている袋を後ろに隠す盗賊君
うん、横から見えてるぞ
「君が今隠した物を見せてもらおうか」
「なんのことだ、これは僕のだ」
いやぁ中調べられたら逃げれないだろ
「君が先ほど家に忍び込んだことはもうわかっているんだ」
「そ、そんなこと・・・」
わっかとったのね
「ねーねーおじちゃんだーれ」
「うん」
俺は振り向くとそこには小さな女の子が5,6歳?
「ねーねーって、おじさん泥棒?」
「え、おじさんは泥棒じゃないよ」
っというかさっきの子供が泥棒だよねはちみつの飴玉でもあげよーーと
昨日露天で売っていたはちみつ飴、こっちで甘いもん食べれるとは思ってなかったから大量に買ってしまったのだ、店にある分百数個銀貨1枚って高すぎねっと思いながら買ったのだってこの話はいいかw
「これあげるから静かにしててね」
「これなあに」
「あまーいあまーいお菓子だよ」
「ありがとう」
女の子は飴を食べるとめっさ大声をあげた
エェッo┤*´Д`*├o
「あまああああああああああああああいい」
うん、そうだねおいしいもんねそりゃ驚くかってか俺ばれた
こっちを向く盗人君と冒険者さん
2人してなになに
「貴様何者だ」
うわぁ冒険者さんいきなり臨戦態勢だよ
「えーと冒険者です」
正直に言ってみた。。
「嘘をつけそんなところに隠れている冒険者なんて聞いたことないぞ」
ええ、どっかに居そうだけどな、どうしよう
「・・・」
「これ甘くておいしいもっと頂戴」
飴を食べ終わったらしい女の子が俺の腰を引っ張ってる
そんな時じゃないんだけどな、まあいいや
俺は飴を取り出して女の子にあげようとすると今度は盗人君が声をかけてきた
「貴方だれですか」
うん、ごもっともなです
「通りすがりのやさしい冒険者です」
「はぁ」
「あの盗人君、宝石こぼれてるよ」
「え、え」
慌てる盗人君、床には袋からこぼれた宝石数点
「黒髪の冒険者さん」
「なんだ」
「これ」
俺は依頼書を見せてみた
「これは」
「なにか間違えで依頼が重複したらしくって依頼人の御宅に伺った帰りに怪しい盗人君発見して尾行したんだけど黒い冒険者さんが居たので(o`・ノ。´・)コショコショ見ていました、はい(*・ω・)*_ _))ペコリン」
「黒髪の冒険者さん?」
「ああ、そういう事か理解しただがなぜこっそり見る必要が」
「えーと面白そうかなーーと?」
「確かに面白そうだな、うんうんって言うかぼけえええ」
「微妙にノリ突っ込みっかい」
「いや結構いい突っ込みだろこれ」
「っていうかカナリ、もういいだろ知らないふりってないわ」
「まあそうだな九十九」
黒髪黒目のこの男、俺の悪友カナリだ
「っていうかお前もこっち来たのか」
「それを言うなら俺だろ、お前いつ来たんだよ」
「一週間ぐらい前かな」
「最近じゃねーか」
「俺なんて3ヶ月前だぞ」
「だからか突然行方不明なったんだな」
「俺あっちじゃどうなってるん」
「いやしらねーーよ、リアで数回しかあったことねーのに」
「まあ、そうだなそれにしてもここで会うとはな」
「たしかに」
2人して笑っていると盗人君が
「すいませんでした、でもしかたなかったんです僕達食べる物なくってどうにかしてお金稼がないといけなくて、、」
泣きながら話す盗人君
「なあ今まで盗んだ宝石ってまだあるのか」
「はい、すこしは全部売るとばれてしまいますから、、」
そういうと盗人君は今まで盗んだ物を俺たちの前に持って来た
「なあカナリどうする気だ」
「まあ待て、おおこれこれおkおk、安心しろ俺の依頼は盗まれた結婚指輪を見つけることだから問題ない、それじゃ帰るか九十九」
「そうだな」
俺ら二人は孤児院を後にした
「それでカナリこっちで魔法使ったか」
「おうやってみたぞ」
「やっぱり楽しいよな」
「まあな」
そういうとカナリは手を開いたまま手首から肘までを重ね合わせ曲げて腰を落とし腕を引いて
「かぁーーーーーー」(・`ェ´・)≡●
「それはだめだろ、やっちゃだめだろ」
「いやこれは男の夢だろ」
「まあ確かに」
異世界でこいつに会うとは・・・
西の空に光る玉が飛んでいったのである。