エルガディアの教科書より抜粋(1章)
ネタバレを含まない程度に書きたいと思ってはいます
「世界の成り立ち」
あるところに神がいました
神は番の女神と共にこの世界を見守っていました
ある時、エルガディアの大地をいとおしげに見つめる神の姿に、女神は嫉妬しました
彼女は魔物を生み出し、魔物はエルガディアの大地の動物達を捕食していきました
魔物には知能がなく、同じ魔に属するもの以外に敵意を向けました
爆発的に増殖する魔物に、神は対抗する動物として人間を生み出しました
しかし、成長をする人間と、爆発的に増殖する魔物はどんどん増えていきました
人間以外の動物達は、身を守るために魔にその身を落として魔獣となりました
魔の力のない人間は血肉を与える存在を狩れなくなったことで、衰弱していきました
神は人間たちを哀れみ、魔力を授けてくれました
魔力を与えられた人間たちは、魔術と神術を生み出しました
魔力を持たない人間は迫害され、大陸の片隅に追いやられました
彼らは魔獣に守られながら、体の生気を使った闘技を編み出しました
均衡を保ち始めたこの世界は、神と女神の仲が良いほど栄えていきました
神が見つめるこの世界に女神が嫉妬する時、大いなる災いを呼び起こします
十分に育った私達に神は力を貸しません、大いなる災いはこの世界の試練なのです
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「この世界の種族」
・純人間
純粋な人間。彼らは魔力が一切なく魔術や神術がつかえないが、代わりに闘技と呼ばれる技術を使うことが出来る。
・魔人間
魔力を持ち、魔術や神術を扱う人間。その現象として魔法を行使できる。魔力が生気の循環を阻害するため、闘技を使うことは出来ない。亜人間・魔獣を嫌う傾向がある。
・亜人間
魔獣との間に出来た半人間。魔力を持つものも持たないものもいるが、純・魔人間と比べると一部の能力が突出している。代わりに他の能力は低い。
・魔獣
魔に身を落とした獣。獣としての能力が高いと言語を理解・使用することが出来る。獣が魔に身を落としたことで突然変異した種族も多い。魔人間を嫌う傾向がある。
・魔物
女神に生み出された魔物。森から500メートル以上離れることが出来ない。分裂することで数を増やすが、増やしてから数日は能力が落ちる傾向がある。一年に一度、夜にだけすべての魔物が必ず分裂する時間があり、『悪夢の夜』と呼ばれている。大半は魔の森に住んでいるため、人間に被害はない。死亡後、砂となる
・魔王
人類と同じ知能を持ち、異常な強さを誇る魔物。この魔王が生まれると魔物たちは森から出ることが出来るようになる。魔物たちを指揮することが出来るため、魔物の数を常日頃から削っておく必要がある。死亡後、砂となる。
・神人間
魔王を人間が倒せなかった時に現れる人間。勇者の総称。神の加護を持ち、訓練すれば最強の生き物になることができる。死亡後、光となって消える。
「見分け方」
・純人間と魔人間は魔力があるかないかでしか判別できない。
・亜人間は必ず純人間と魔人間以外の特徴がある。猫耳や犬耳、竜燐など。
・魔獣は縄張りに入らなければ攻撃を仕掛けてくることが少ない。森から500メートル離れても動けるようであれば魔獣だと断定できる。死亡後、死体が残るのは魔獣、残らないのが魔物
・魔物は見境なく仕掛けてくる。森から500メートル離れると動かなくなる。古代遺跡の場合は作中で説明する予定。魔物をトレインして500メートル地点で集中砲火するのが安全な狩り方。
・魔王は様々な形態を持っていて、見分けることは不可能に近い。唯一、額にある赤い水晶が特徴。
・神人間は純・魔・亜人間からランダムに一人選ばれるとされている。純人間は魔法を行使できるようになり、魔人間は闘技を使用することが出来るようになる。亜人間も同様。
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「魔法」
魔法とは魔術を行使して生み出す現象のことを指す。
魔術は魔法陣という、魔力を持つものなら誰でも使用できるものが一般的。
魔法陣を使わない魔術の正式名称を陣破棄魔術と呼ぶ。
陣破棄魔術の行使方法は様々で、踊りを踊る、手と手を合わせる、変身ポーズをする、様々な方法がある。
何もせずに魔法を行使することは出来ない。
「神術」
神術とは神に祈りをささげ、魔力を譲渡することによって生み出す魔法のことを指す。
祈りの方法は様々であるが、方向性は顕著に現れている。
ほとんどの魔法陣を使った魔法は行使できないが、それ以外の現象なら引き起こすことが出来る。
大体は補助魔法、回復魔法などで攻撃系統の魔法はほとんど使用できない。
「闘技」
体内の生気を使用し、自身の体を強化することが主な使用方法である。
人体では成しえない現象を生気を使い引き起こすのが闘技の特徴である。
人体のみの影響のため、人体で引き起こせないことは不可能である。
(例:自身の体を癒すことは出来るが、他人の体を癒すことは出来ない)
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「地理の基本」
我がアルカディア大陸は周りを海に囲まれており、海の端は巨大な湧き上がる滝となっている。
我々はこれを登ろうと何度も挑戦してきたが、ある一定の高さで魔法は使用できなくなり、滝の流れに沿って登ることは自殺行為であった。
これを「永遠の噴水」と呼ぶ
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「貨幣・言語」
・言語
共通言語として『日本語』が使用されている。
・貨幣
金貨・銀貨・銅貨が一般に使用されている。
銅貨1万=銀貨100=金貨1
銅貨100=銀貨1
銀貨100=金貨1
金貨の上に神貨という銀色の透明色の貨幣があるが、一般的には使用されていない。
金貨1000=神貨1
共通の読み方
1銅貨=1シル
1銀貨=100シル
1金貨=1万シル
1神貨=1000万シル
(銅貨1は1円程度という価値観でOKです)
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「季節・時間」
・時間
1日は12時間が2回のことを指す。
12時間は朝と夜に分かれていて、学校に来る時間は朝の9時、学校から帰る時間は夜の3時となっている。
30日で1ヶ月と呼び、1年は360日である。
1時間をさらに細かくしたものを分、さらに細かくしたものを秒と呼ぶ。
3600秒=60分=1時間
60秒=1分
60分=1時間
これはリュージ・レンドーが作った時計を基準としている。
現在は時計を複製して各地に出回っている。
リュージ・レンドーが作った時計は、各国の冒険者ギルドに1つずつ渡されている。
・季節
春・夏・秋・冬と分かれていて、1つの季節につき4ヶ月ある。
春はポカポカと、夏は暑く、秋は肌寒く、冬は凍えるような寒さである。
これらを四季と呼び、地方によっては若干の誤差がある。
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「最近の出来事」
-アルカディア歴732年-
神人が別の世界から来訪し、大いなる災いをしりぞけてアルカディアを救った。
しかし彼は10年前、パーティーメンバーの1人、ジュリア・ガレシアをつれてこの世界を去った。
彼の魔法は強力で、変身ポーズからの水の鎧や剣と、水の竜をまとった姿は見たものを畏怖させた。
彼は自分の姿を竜騎士と呼び、初めて魔法を使った時は感動に打ち震えたそうだ。
彼の活躍を知りたい民の声に答え、共通言語『日本語』というものを生み出して『新聞』を配布した。
民達の識字率は上がり、ほとんどの民は『日本語』を覚えた。この活躍により、共通言語が使用されることとなる。
中でも計算式なるものは商人たちの間でとても賞賛されたという。
彼の名をリュージ・レンドーという。
こんなものでどうでしょう。
無理やり感が出てますが、これでお願いします。