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訓練、訓練、また訓練

※本作品は独断と偏見により書き進めております※

 ギルド登録を終えた俺達は訓練のためギルドの屋上へ来た。


 母さん(レミリィ)が隠蔽魔法を使い、外部からの認識をシャットアウトする。


 メリエルは以前から軽い素振りや魔術の訓練をしてきたらしく、剣を振りながら初級攻撃魔法をつかっているのが様になっている。


 エディはメリエルに剣を持たせ、エディ自身は木剣を持つ。


「メリエル、今日はお父さんと一緒に試合形式で打ち合いをする。体に1発でも当てられたら好きなことを1つだけかなえてやろう」


「ほんとっ!?よーし!」


 メリエルは開始の合図も聞かないままエディに接近する。


 単純な接近だが、近づいても剣は振らない。かまえたエディは意外な攻撃に驚きつつ左手で横薙ぎに剣を振る。


 メリエルは走ったまま抜刀し、剣の腹で攻撃を受け止めて踏み込む。とっさにエディが後退するとメリエルは先ほどの倍近い速さで懐に潜り込み、上段から振り下ろす。


 エディはそれを半身になり避けると、突く。メリエルは勢いのまま前転してかわす。


「さて、タカもやるわよ」


 そこで母さん(レミリィ)から声がかかり、視線を戻す。


 数日の間に、それなりに親睦を深め合ったためか、レミリィさんに「母さん」と半ば強引に呼ぶように命令されて呼んでいる。ちなみにエディは「父さん」とは呼ばせなかった。


 逆に、いつのまにか俺のことを両親は俺の許可無くタカと呼ぶようになっていた。


「わかった」


「まず、魔法陣の芒星は知ってるわね?まず魔法は魔法陣に魔力を通さなきゃ魔法は発動しないの。魔法陣の芒星の数が多いほど使用する魔力も大きくなっていくの。昨日寝てる間に調べてみたんだけど、タカは私達竜種と同じくらいの魔力があったわね」


 竜種は人間よりはるかに魔力が高い。魔法が得意な種族には劣るけど・・・。


「魔力は一生伸びるから、もしかしたら七芒星の魔法も使えるようになるかもしれないわね」


 ひとさし指を立ててにっこりと笑って、ウインク。


 七芒星といえば水道の魔法!なんともすばらしい!


「まずは得意な属性の魔術を調べてみましょう。一度習得すれば簡単だから」


 そんなことを言いながら5枚の紙を取り出す。それぞれ火・水・土・風・雷の属性が書いてある紙だ。


 この5つの属性は基本的に魔力を持ってさえいれば必ず使える属性だそうだ。


「これに触れながら、体の違和感をこの紙に流し込むの」


 俺は言われたとおりに違和感を探すが、どこにも無い。仕方ないのでいつもの集中の仕方を試してみる。


 目を閉じてイメージで手に力を集める。集めた先が熱くなり、それを指の先に流し込む。


「できてるわ!どんどんやって頂戴!」


 俺はどんどん熱を流し込んでいく。この実験は紙が焦げる()濡れる()腐敗する()切り刻まれる()静電気が溜まる()速度を量って適正を見るものである、らしい。


 俺の属性能力は雷と水が特別に高かったらしい。そのあとにちょっとだけ風、土、火の能力があったとか。


 基本的なこの5属性は得意な能力と不得意な能力があり、それぞれ補正がかかる仕組みだ。


 このほかの属性は、才能の問題であり種類も多いためにしらべるのにも一苦労らしいので、今回は諦めることにした。


「雷属性と水属性、どっちの魔法がいい?」


 母さんは2冊の分厚い本を取り出すと俺の前に広げる。


「俺は雷のほうがいい」


 しばらく気が動転していて忘れていたが、スタンガンを持っていたことを忘れていた。


 エディ相手に試してみたらあっさりと気絶したし、対人間相手にはいいと思う。


 9v電池の充電手段がないことが難関だったものの、雷属性に適しているのならちょうどいい。


「わかったわ。じゃあこれ読んで」


 言うなり分厚い本の1冊を渡してくる。これを全部読めと・・・。


「読み終わったら魔法陣を組んで魔法を1個使ってみましょう。今日はそれで終わりにするわ」


 母さんに無理やり詰め込まれた知識から、少量の電気を纏い操る【スタンボディ】の魔法陣を選んで発動させ、その日の訓練は終わった。


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【スタンボディ】

魔法陣は四芒星。体の一部に魔法陣を描き、魔力を流すことで発動。

体内の電気の威力を少量上げ、軽い痺れを誘発する電気を体中に纏う。さらに1箇所に集中させることも出来る。本人はこの魔法の効果を受けない。

常時魔力が消費されていき、魔力が切れると効果も消える。魔法陣への魔力の供給を断つことでも効果を消すことが出来る。

体感的には、シャー芯を両手に持ってコンセントに突っ込んでビリビリ流れるアレくらい。

(※危険なので絶対にまねをしないで下さい。下手をしたら死にます※)

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