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にょみお  作者: Koba
4/5

にょみお4〜失踪したおじいさんの行方〜

にょみお「1」・「2」・「3」では明かしていなかったが、にょみお達は6年生だったので、「4」では中学生の仲間入りをしちゃったのである。そして、にょみおは新しい友達もでき、中学校生活をエンジョイしちゃったりしていたのであった。

入学して1ヶ月ほどたったある日のこと、違うクラスになったぶぁいこが話しかけてきた。「おじいちゃん、ついこの間退院して家に戻って来ていたんだけど、今度は家出しちゃって・・・。一緒に探してくれない?」

「警察に捜索届は出したのか?」

にょみおが言った。                       

「まだなの・・・。」

(じゃあ何で先に俺に言ったんだよ!)そう思ったが、断ると後が怖いので、「いいよ。」

と言った。

最近は日が長く、おじいさんを探すのに最適だ。にょみおは、時間に遅れないように5分            

前に来た。先に待っていたぶぁいこは、満足げに、

「よし。」

と言った。前なんか怒られなかったのが奇跡だ。(※詳しくは「3」参照)その前なんか病院送りだし。まずは、一時的なホームレス状態だと考えて、公園を探した。すると、5分38秒後、公園のベンチで寝ているのを発見。ベンチに近づくと、寝言が聞こえた。

「・・・むにゃむにゃ・・・・・・。バ~カ。」

(殴ったろか!)にょみおはそう思ったが、はやる気持ちを押さえていそいそとあるものを作り始めた。そう・・・こよりである!(※こよりとは、ティッシュをねじねじして先っぽを尖らせたものである。)こよりを慎重におじいさんの鼻の穴に突っ込んだ。そして、おじいさんがくしゃみをした。(よし!やった!)今度は、(ばっちい。ばっちい)と思いながらそのティッシュをおじいさんの口に入れた。

「ぼへぇっ」

がばっと勢いよく起き上がるおじいさん。

「ぶぁいこー。おじいさん見つかったよー。」

「わかったー。そっちいくー。」

おじいさんが口からティッシュを出している。そして、おじいさんがこっちを見た。その瞬間おじいさんの体が凍りついた。

「お・・・おまえは・・・・。ぴぎゃー。」

おじいさんが、めっちゃやばい顔で逃げていく。

「ぶぁいこー。そっちいったー。」

「うん。わかってるー。」

ぶぁいこはそう言って走ってくるおじいさんを捕まえ、うなじに思いっきりチョップをした。おじいさんは完全に気絶している。そして、すたすたと歩いて来たにょみおと一緒におじいさんを縄で縛り、エッホエッホとぶぁいこの家に持ち帰った。

「これより尋問を始める。」

やっと気がついたおじいさんに容赦なく質問をぶつける。

「まず、なぜ逃げようと思ったか。」

「あ・・・あの少年が、常に半径100メートル以内にいたから・・・。だから、一緒に県外に逃げないか?」

「はい、きゃっか―。」

(県外って・・・。どんだけ逃げたいんやねん。)

「おじいさんをしばらくここに幽閉します。(気がすむまで)」

「も・・・もぎゃぁぁぁぁぁ。」

「じゃ、おれ帰るね。」

にょみおは、やばそうな雰囲気をいち早く察し、逃走した。恐怖とアニメを見るためという理由で・・・。


さようならおじいさん・・・・・。  君のことは「5」のときには忘れるかもね・・・・・。

                              -完―  


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