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にょみお  作者: Koba
3/5

にょみお3~おじいさんのさらなる復讐~

今日も、にょみおは、何気なくぶぁいこと話していると、ぶぁいこがこんな話を持ちかけてきた。

「今日の学校の帰り、私のおじいちゃんのお見舞いについて行ってくれない?」

 にょみおは、

「わかった。」

と答えた。

「じゃあ、病院前に5時集合ね。」

その日の帰り、ぶぁいこは病院の前に先に着いていた。そして、にょみおが5分38秒後に着いた。にょみおが、

「待った?」

と聞いた。ぶぁいこは、

「うん、待った。」

(おいおい、ストレートだな)にょみおはそう心の中でツッコミをいれた。ぶぁいこは時間に厳しいのだ。門限なんて、5時半だし。

病院の中に入り、受付でおじいさんの病室を聞き、その病室へ2人で向かった。病室へ向かう中でにょみおは、

「おじいさんの病名は?」

と深刻そうに聞いた。ぶぁいこは、

「何、大したことじゃないのよ。ちょっとキン○マがやばくなっただけ。」

ぶぁいこは、笑いながらそう言う。(本当に大丈夫なのか?)と心の中でにょみおはツッコミを入れた。

病室に入るとそこには、見覚えのあるおじいさんがいた。そして、今まで穏やかそうにしていたおじいさんの顔が、にょみおを見て一変した。

「きっ…貴様は!?ま、まさか。殺してやるぅ-。」

怒りで煮えたぎったおじいさんの目がにょみおを睨む。そして、ベットから出て立ち上がったおじいさんは、にょみおめがけてキン○マをブルンブルンさせながら、走ってきた。

(そ、そうか。あの時のおじいさんか!)最初は穏やかそうな顔をしていて気づかなかったのだ。おじいさんがパンチを繰り出した。にょみおはそれを平然と避け、キン○マに膝蹴りを入れる。

「も、もぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」

あまりの痛みにあえいでいるおじいさん。(ちょろいもんじゃい。ボケぃ)そう威張りくさったように思うにょみお。

そして、ぶぁいこが看護婦さんを呼んできた。

「すいません。うちのおじいさんがベッドの角でぶつけたようです。」

平然と対応するぶぁいこ。

「ち、違……。」

最後の力を振り絞って出したこの声も、誰にも聞き届けてもらえず、落胆するおじいさん。

(ぶぁいこがワイルドなのはこのDNAのせいか)と切実に思うにょみお。おじいさんは、気絶した状態でベッドに放置されている。(おいおいそんな対応の仕方でいいのか)そう思ったがまあ、いっかと思い直すにょみお。

結局、見舞いなんてものじゃなかったけれど、これでしばらくは、おじいさんもおとなしくなるだろう。おじいさんの復讐は叶わぬまま幕を下ろした。


む、無念…。

―完―


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