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完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   作者: ヴァンドール


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35/42

35話

 翌朝、私はカリンに頼んで、たくさん用意した焼き菓子を教会の子供達に届けて欲しいので、本宅に居る旦那様に渡しに行ってもらいました。

 するとすぐにカリンが戻って来ました。


「旦那様が、もし良かったら奥様も一緒に行かないか聞いて来てくれと頼まれました」


 私は暫く読書もしてなかったので喜んで一緒に行くことにしました。


 私はナタリーに支度を手伝ってもらい、髪型は一人では出来ないような編み込みにしてくれました。

 薄くお化粧もしてもらい、お昼には旦那様が迎えに来てくれました。そして私を見ると、とても驚いたお顔をなさいました。


「良く似合っている」


 旦那様は何故だか、少し照れながら褒めて下さいました。


 そして馬車で教会へと向かっていると、旦那様が心配そうなお顔で尋ねてきました。


「侍女とメイドの件だが、君の許可なく勝手に付けてしまい済まなかった。一度断られていたので気になっていたんだ」


 私はそんな旦那様に笑顔を向けながらお礼を伝えました。


「いいえ、今では、三人で楽しく過ごさせてもらっています。それにとても楽をさせて頂き感謝しています」


 そう言うと、旦那様は安心したお顔をなさいました。私は心の中で『気にしてくれていたのだわ』と温かい気持ちになりました。


「そういえば今日は、仕事を休ませてしまったようだが大丈夫なのか?」


 突然、尋ねられました。

 

『そうだ仕事を辞めた事、まだ伝えてなかったわ』私は旦那様にきちんと報告しなければと思いました。

 

「お伝えするのが遅くなり、申し訳ありませんでした。お店の方は完全に辞めました」 


 すると何故か怒ったようなお顔です。


(あら、報告が遅かったせいかしら?)

 

「君はそれでいいのか? 淋しくは無いのか」

 

 ? 私は不思議に思いながらも答えました。


「別に遠くに行く訳ではないので、いつでも会いに行けますから大丈夫です」


 すると旦那様は複雑そうなお顔をされて、何かを言いかけましたが、急に黙ってしまわれたのです。


 そんな沈黙が耐えられなかったので、私から話を変えて聞いたのです。


「そう言えば旦那様、お義母様からあんなにも沢山の贈り物を頂きありがとうございました。お義母様にお礼の手紙を送っても宜しいでしょうか?」

 

「ああ、きっと、母上も喜ぶと思う」


 と、そっけなく返されてしまいました。急に不機嫌になられてどうしたのかしら? 訳がわからないまま私は黙って様子をみることにしました。

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