表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   作者: ヴァンドール


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/42

35話

 翌朝私はカリンに頼んで沢山用意した焼き菓子を教会の子供達に届けて欲しいので、本宅に居る旦那様に渡しに行ってもらいたした。

 するとカリンが戻って来て

「旦那様が、良かったら奥様も一緒に行かないか聞いて来てくれと頼まれました」

 と言う。私は暫く読書もしてなかったので喜んで一緒に行くことにしました。

 私はナタリーに支度を手伝ってもらい、髪型は一人では出来ないような編み込みにしてくれました。そして薄くお化粧もしてもらい、お昼に旦那様が迎えに来てくれて私を見ると、とても驚きながら

「良く似合っている」

 と、褒めて下さいました。

 そして馬車で教会へと向かい、馬車の中で旦那様が

「侍女とメイドの件だが、君の許可なく勝手に付けてしまい済まなかった、一度断られていたので気になっていたんだ」

 と仰ったので

「いいえ、今では、三人で楽しく過ごさせてもらっています。それにとても楽をさせて頂き感謝しています」

 と言うと、旦那様は

「そういえば今日は仕事に行かなくても大丈夫なのか?」

 と聞かれたので

『そうだ仕事を辞めた事をまだ伝えてなかったわ』

 と思い

「お店の方は完全に辞めました」 

 と言ったら

「君はそれでいいのか? 淋しくは無いのか」

 と言われたので

「別に遠くに行く訳では無いので、いつでも会いに行けますから大丈夫です」

 と答えた。すると旦那様は複雑そうな顔をされて何かを言いかけたが黙ってしまわれた。

 そんな沈黙が耐えられなかったので私から

「そう言えば旦那様、お義母様からあんなにも沢山の贈り物を頂きありがとうございました。お義母様にお礼のお手紙を送っても宜しいでしょうか?」

 と聞くと

「ああ、きっと、母上も喜ぶと思う」

 とそっけなく返されてしまいました。急に不機嫌になられてどうしたのかしら?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ