どれだけ事前に頑張れるか
サブタイトル通りである。
今の世の中、どれだけ事前に頑張るかが大事だ
勉強もスポーツも、受験も就職も
親や先生に言われたように小さい頃から勉強もスポーツも頑張っていれば、優秀な高校や大学に進学できる。
就職だってそうだ
優秀な学校へ進学し、そこで得た高学歴の看板を掲げてどれだけ早く自分に合った仕事を見つけ、明確なビジョンを持って就職活動を頑張れるか?
台風の日に仕事に行かなくても良い職場も、プレミアムフライデーなる都市伝説を伝説上の産物ではなく、現実のモノとするには
ど れ だ け 事 前 に 頑 張 れ ……
『おいこら。』
あれ?おかしいな?
おいこら。なんて入力したつもりなかったのに、急にどうしたんだ?
せっかくドヤ顔でいきり立った台詞をこれ見よがしに入力しようと思ったのに……
よし、もう一度だ
ど れ だ け 事 前 に 頑 ……
『コルァアアアア!!!!!!!』
ここで我に返る俺
そして、そびえ立つ課長
課長『え?なんで君は業務中に小説をしたためてんの?バカなの?』
そんな曇り無き眼でバカとか言わないで。
俺『いや、この小説の主人公って俺じゃないですか?やっぱり主人公の登場シーンって大事でしょ?つい、気合い入っちゃって……』
課長『うん、すっごく大事。だけど何?この小説の主人公とか、開始五秒でメタ過ぎへん?世界観どないするん?これから話の展開難しくならへん?そこらへんも大事だよ?』
俺『【速報】急に出てきて的確にアドバイスしていくマンが発見されるw』
課長『うるせぇよ、まとめサイトマン。あと上司に対しての一人称は【私】か【僕】な。』
僕『失礼イタシマシタ……』
何度言わせるんだ、と課長は持っていた書類で軽く俺の……じゃない、僕の頭を叩く
なんだかんだ言っても僕の素行を暖かく見守ってくれる課長には普段から感謝している
ただ、ここで一つ問題なのは冒頭から登場人物の【俺】あらため【僕】の名前も、厳しくも暖かく見守ってくれる事に定評のある【課長】の名前が紹介すらされていないことだ。
そう思案し、往年の推理作家のような表情と仕草で椅子に腰かける【僕】に
【課長】は去り際、思い出したかのように言い放つ。
課長『ああ、そうそう。明日から君に新人のアルバイトの子の教育係やってもらうから~』
ほえ?
おおよそ、部下に人事案件を託す上司のモノとは思えない投げっぱなし感
それはそれで逆に光るものが……
課長『それじゃあ頼んだよ、』
『 門 真 く ん 。』
そう、ここで僕の名前の紹介である。
なら、返す刀は一つだ
門真『わかりました、課長。』
課長『いや、そこは俺の名前言うべきちゃうやろか?』
頑張ってきた貴方も、頑張ってこなかった貴方にも読んで欲しい。