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最果ては遠く 休載  作者: 鯉狐
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第五話 本戦開始

本戦開始です。そして短いです。この後が長くなりそうなので

「本戦初戦。楓調子はどう?」


「絶好調です」


「それは何より。じゃあ行こうか!」


「本戦一回戦第一試合!いきなりの好カード!騎士棟代表序列一位レオニカ対総合戦術棟代表序列百位天藤楓 まもなく試合開始です!」


「昨夜ぶりですレオニカさん」


「昨夜ぶりですね。それと、心中お察しします」


「お願い思い出させないで!」


「でも安心してください!俺が優勝してエレノアさんの誓いを破って見せます!」


「その気持ちは嬉しいですが、負けるつもりはないので自分で何とかしますよ!」


「一回戦第一試合開始!」


「行くぞ!ニディア!モードアース」


「属性変化!?」


「グランディア!」


「楓、ケルビム障壁最大!封爪で流して!」


「はい!」


流すことには成功したもの、楓は少しばかり焦っていた。


「レオニカさんいきなり使っていいんですか?自身の属性変化」


「バレているのだから最初からで構わんさ。それに、まだそちらの属性は変化させられる」

開き直ったように言ってのけるレオニカ。


「楓、あのハルバートと正面からやれる?」


「相性が悪いのでケルビム以外は無理かと」


「なら短期決戦!封爪限定解除!」


封爪/グレイプニル 狼皇フェンリルの牙と爪を用いて創られた刀。但し名前にある通り基本封印状態。その封印は一時的にではあるが解除することができ、数分だけ本来のポテンシャルを引き出す。

しかし、使用者にかなり負担が掛かるため諸刃の剣ともいえる


「限定解除了解です!フェンリル拘束解除!」


「封爪解除!狼爪フェンリル!」


「限定解除なので制限時間は五分です」


「分かってる。一撃で終わらせる」


「フェンリルの刀か。面白い!その勝負受けよう。こちらも一撃で仕留める!」


「なぜ楓選手の試合は一撃決着が多いのでしょう!?」「多いってまだ二回じゃよ?」

なんて会話が聞こえてきたが知らん。みんな血の気が多いのだろう。


「楓、狼爪に血液供給」


「量は?」


「狼爪のオワリノ型が使えるくらいで」


「分かりました。…供給完了です」


狼爪の技を引き出すには使用者の血が必要となる。それも、使おうとする技のレベルにもよる。諸刃の剣の所以の一つ、貧血を引き起こす可能性が高いのだ。


「準備はいいかな?」


「そちらはよろしいのですか?」


「いつでも」


「では、参ります!狼爪オワリノ型緋尖爪!」


「ニディア!グランディアブレイカー!」


「実況席にも届く砂塵と轟音!今回の勝負の行方は!?」


「楓、まだ戦うって言ったら止める?」


「止めても続けるのでしょう?」


「そうね~勝つまではやめるつもりはないわ」


「そちらはまだいけるのか。羨ましいな。ニディアどうだい?…そうか。今回は俺の負けだ」


「決着!!!勝者天藤楓!!!」


「それにしても彼女は何者なのでしょう?」


「吸血鬼の始祖から貰ったという血呪・眷刀。

狼皇フェンリルの力を秘めた刀 封爪。

神槍を正面から斬り裂いた刀 精霊刀楓。

武器破壊を主とする刀 鬼呪ナズチ。

そして能力は不明ですがケルビム。ナズチはもしかすると鬼神関連かもしれませんの~」


「そうだとすると彼女の謎が深まりますね」


「その謎が明らかになることを楽しみに待つとするかの~」


「では第二試合を開始いたします選手のかた集合お願いします」





「二回戦も三回戦もつまらなかったね。一回戦があれだけに」


「そうですね。注意すべきはエレノアさんと魔術棟のティアという少女でしょうか」


「決勝はその二人と、だよね~」


「姉様、決まったみたいです」


「帰って明日の決勝に備えますか」


「本日の試合はこれにて終了です。決勝戦は明日10時試合開始となります」

そんなアナウンスを聞きながら


「優勝して私は楓さんと…」一人は顔を赤くしながら

「あの二人にどこまでやれるか」一人は試合の展開を考えながら

「楓、晩御飯どうする?」一人は緊張感なく

それぞれ帰宅していった



おまけ 


その日の夜、とある教室


「この学園にはマリア様派、エレノアさん派の派閥が存在している。そして、魔術棟の友人情報ではティアちゃん派ができたそうだ。なら俺たちはここに、楓ちゃん派を設立する!」


「ローズ学園四大派閥の出来上がりか!」


「武闘祭が始まってから二大派閥が出来上がるなんてな」


「それだけティアちゃんと楓ちゃんが注目を引き付けたってことだな」


「武闘祭でその頭角を現したティアちゃん。編入と同時に序列入りし、予選では5位のシルヴェルト先輩。本戦では騎士棟一位レオニカを倒した楓ちゃん。注目されない方がおかしいよな」


「楽しそうなこと話してるな」


「げっ先輩方!?」


「楓ちゃん派閥ね~。当然俺らも入れてくれるんだよな?」


「え、はい!楓ちゃんを応援するものは皆同士です!」


「聞き捨てならんな」


「レオニカ!?何で窓から!?」


「楓ちゃんが朝そうしていたからだ!じゃなくて、俺もその派閥に入れてもらおう」


「え?レオニカが?ていうか楓ちゃん、そんなことしてたの?」


「ダメなのか?」


「そうじゃないけど。意外っていうか、自分を負かした相手だぞ?その相手の派閥に入るだなんて正気か?」


「正気だとも。確かに悔しくはある。だがそれ以上に、彼女に惚れている!」


「は?」×多数


「俺は結婚するなら自分より強い女性と決めていた。それに彼女は綺麗だ。可憐な笑顔、実力とは相容れぬ容姿。惚れない方がおかしい!よし、今から思いを告げに行こう」


「待て待て!急すぎるだろ!?というかお前だけ抜け駆けさせるか!この中にも楓ちゃんが好きなやつはいるんだ!」


「ならお前たちを倒して、彼女のもとに行くまでだ!」


「簡単に行かせるか!」


そんな馬鹿な話の末、なぜか乱闘に発展した会議は近くを通りかかった楓に仲裁されるまで続いた。


その様子を見ていた一部の女子からお姉様と呼ばれ、仲裁された馬鹿どもからは更に熱いアプローチを受けた。というのは別のお話。


レオニカ戦かなり短いです。そして説明もほとんどありません。

パワータイプのレオニカ戦は一撃決戦になると思うのでこうなりました。

武器特性なんかは別でまとめて投稿します。

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