序章
主はこういったことをするのが初めてで、なんとなく考えていた物をなんとなく形にしたものです。
休日の暇潰しとも言います。
つまらなさは作者が保証します。えぇ、なんとなく形にしたものですからね。
前書き長いのもあれですからね、これくらいにします。
では、つまらないと思いますが続く限りおつきあいくださると幸いです。
誰かが森を駆けていた
必死に、一秒でも早く目的地に着くように
後ろから誰かが追いかけていることも気にせず
ただ、前だけを見つめて…
そして、彼は大切な妹が倒れている姿を見つけた。一瞬の硬直の後彼はすぐ動いた。
「聞こえるか楓!?しっかりしろ!」
「…にい…さま?」
「そうだ!柊だ、お前の兄様だ!今治療する待ってろ!」
「あぁ兄様…ありがとうございます」
「柊様!お一人で行かれては困り、なっ!」
「ちょうどいい!楓を屋敷まで運ぶ!手伝え」
「承りました。お前たち、周囲の魔物の排除!屋敷までの道の安全確保!急げ!」
あの日から丁度2年
柊は、ある墓の前にいた
「それじゃ、俺行ってくるよ。しばらく来れないけど、この時期には必ず来るから」
あの後屋敷に戻り専属の治療師に治療を依頼したもの、一時的な場凌ぎにしかならず三時間後、楓は幼くしてこの世を去った。
「…兄様、私は一応ここにいますからね?死んではいますが、精霊として生きてますからね?」
「いい感じに進めてたんだから出てくるなよ…」
そう、楓の言うとおり精霊として今は生きている。
俺も最初は驚いた。
楓曰く「なんか、刀の精霊?なるものになったみたいです」とのこと。
訳が分からなかったが、試しに俺の刀で試したところ、その刀を依り代にすることができた。それがこれだ
霊刀・楓
どこにでもある刀に精霊が宿った結果
まぁそのまんまだ。
普通の刀と違うところといえば、柄の真ん中に何かの玉が埋まっていることだろう。
「様。兄様!」
「あ、すまん。昔のことを思い出してな」
「そうですか…。ところでこれからどうするおつもりで?」
「とりあえず王都に向かってそれから学園に通う。それだけしか考えてない」
「…兄様、生活するためのお金とか拠点とかどうするおつもりで?」
「冒険者登録は済ましてあるから、依頼をこなしてお金を稼ぐ。それと、学園には生徒のための学生寮があるから問題ない」
「そうなんですね。では、行きましょうか。厄介な父が来る前に」
「そうだな。あ、この姿の時の名前なんだが『楓』にしていいか?」
「それは構いませんが何故?」
「まぁ個人的な感情だから気にするな。さて、行きますか!」
そんな会話の後、柊と呼ばれた『女』は森を駆けていった。
とりあえず序章をお読みいただきありがとうございます。
次は1章に入ります という前に、柊が天咲家に養子に迎えられる前の会話をほんの少し投稿します
それと一緒にざっくりとした登場人物紹介を乗せようと思ってます
その辺も読んで、読み続ける価値があるかどうか決めてください。
それではまた次回