1話 異世界転移キター!
学生が暇潰しに書いている小説です。
稚拙な作品ですが生暖かい目で見てやって下さい。
ラノベや漫画が大好きで、休日は家に籠りがち。
成績も運動神経もぱっとせず、部活は帰宅部。
友人も多くはなく、彼女もいない。
自分でいってて悲しくなるようなプロフィールだがそれでも俺は満足していた。
高校一年生の夏休み。
そこで俺の人生に転機が訪れた。
その日は宿題を進めようとしたがやる気が出ず断念し、だらだら過ごしていた。
自室で漫画を読んでいた時に、その本の最新刊が出ていることに気がつき、買いに行くことにした。
しかしその本は中々見つからず、7件ぐらい本屋を回りようやく見つけることができた。
かなり疲れて家路につき信号待ちをしていると、近くにあったコンビニと中華料理屋の間の路地に奇妙なものが見えた。
空間にヒビが入っていた、とでも言えばいいのだろうか。
それは異様な雰囲気を放っていたが、周囲の人は気付いていない様だった。
気になった俺は、それに近づいてみた。
あと数メートルという所まで近づいたとき、俺の体は抵抗する間も無くその空間に吸い込まれてしまった。
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気がつくと、目の前に青空が広がっていた。
どうやら気を失っていたようだ。
とりあえず起き上がり周囲を見渡してみると、そこは町中ではなく、森の中の様だった。
「···まさか。」
これは、異世界転移という奴かもしれない。
そう思うと急にテンションが上がってきた。
すると、背後にあった茂みから何か音が聞こえた。
俺が咄嗟に身構えると、そこからファンタジーの定番、スライム(の様なもの)が飛び出してきた。
キターーー!
これはもう間違いなく異世界だ!
俺が喜びを噛み締めていると、『ジュワ』と音が聞こえた。
何の音だろうかと思い右手に持っていた漫画の入った袋を見てみると、ドロドロに溶けていた。
「···は?」
一瞬訳が分からなかった。
スライムは雑魚キャラとして扱われがちだが、作品によっては体液が強力な酸で、さらに物理攻撃の通らない強キャラとして扱われることもある、そんなことがふと頭によぎった。
とにかく俺まで溶かされては堪らないと、一目散に逃げた。
どれくらいの距離を走ったのだろうか。
とはいえ、そこまでの距離は進んでいないだろうが、とにかく全力で逃げたため、とても疲れてしまった。
逃げているうちに森の少し開けた所に出て小屋を見つけたので、今はそこで休んでいる。
休んでいた時にふと思った。
ここが異世界だとしたら、もしかしたら『ステータス』的なものがあるかもしれない。
とりあえず、試してみることにした。
「ステータス、オープン!」
やや大きめの声でそう言ってみたが、何も起きなかった。
うぅ、誰も居ないとはいえかなり恥ずかしい。
気を取り直して色々試してみよう。
その後、指を振ってみたり心の中でステータスと唱えたりしたが、やはり反応がなかった。
もしかしたらこの世界にはステータスがないのかもしれない。
そんなことを考えながらもとりあえずどんどん言葉を試してみる。
スキルボード、スキルツリー、ステータスチェック、鑑定など、色々な言葉を試した。
そして、「メニュー」と唱えた所で、ようやく目の前に半透明な画面が現れた。
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·ステータス
·アイテムBOX
·ガチャ
·クエスト
·その他
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ようやく出た。
しかし何だコレは。
ファンタジー系というよりはソシャゲみたいな感じの画面であった。
しかし、俺が見覚えのあるゲームのものではなかった。
とりあえず説明か何かあるかもしれないので『その他』の所をタッチしてみる。
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·受けとりBOX
·設定
·ヘルプ
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やっぱり凄くソシャゲっぽい。
受けとりBOXと言うことは何かが送られてくるのだろうか。
しかし、今は取り合えず説明をみた方がいいだろう。
そう思い、ヘルプの所をタッチしてみる。
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·はじめに
·スキルについて
·魔法について
·ガチャについて
·アイテムBOXについて
·クエストについて
·ステータスについて
·最後に
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項目は全部で八個あった。
中々にソシャゲ感のある画面である。
色々気になる項目があるな。
特にガチャとか。
何はともあれ、とりあえず全部確認してみることにした。
更新ペースは週末に2本と少し遅めですが、良ければ評価、ブックマーク等お願いします。