13話:日本株投資の開始
株の暴落の時に、買うなら、大型株と考えていた。株の本にも書いて同じ事が
書いてあった。株式市場で投資を始めるのは大暴落がよいと書いてあった事が
頭から離れなくなり、密かに、米国株の暴落を気にかけるようになった。
この話を奥さんに話すと貯金いくらあるのと聞かれて1500万円と伝えた。
そして、「どうしても現場に復帰は、厳しいの」と聞かれて、以前の様な
残業や出張は難しいと言った。今は、ただ、仕事の指示を取り次ぐだけの
仕事しかないと言い、自分で大きな仕事をしたいと言った。今考えてる
大きな仕事とは、何なのと、聞かれて株式投資と言い。勝算はあるのと聞かれ
、もちろん、あると思うし、一度、どん底の時に買いを入れれば食って
いける気がすると言った。
もちろん、家でやる仕事なので、炊事、洗濯、掃除もやると答えた。
わかったわ、好きなようにして下さいと言われた。ちなみに律子さんは
いくらあるのと聞くと、あなたよりは多いと笑いながら言った。
そして、腹を決めて、NECを早期退職することにた。
1987年6月にボーナスをもらって退職した。1987年10月
19日に日本株の暴落をみて、怖くなったが、ソニー株の下落を注視
していて、1170円で1万株、買いを入れた。そして、2日後までに
全株買え、残金が330万円となった。その後、退職金が1500万円出て
、残金が1830万円となった。その他に、預金が500万円あった。
1988年になり、冬には、風邪が流行っていたが、安田家では、
安田武夫が37.5度の熱が出て、2日安静にして、なおり、安田律子は
、手洗い、うがい、マスクの3点セットを使い風邪にかからないように
して、必要以外の外出は避けていたお陰で、寝込まないで、この冬を終え
、3月の声を聞いた。
そして、熱海に、1泊2日で出かけ、桜を見たり、海岸を散歩したり、
温泉にゆっくり浸かり、疲れを取ってきた。この当時は、安田律子の
給料で、安田武夫は生活していて、炊事、洗濯、掃除、買い物も積極的
にして、安田律子は、家事に時間を取られることなく、仕事に専念
できた。
10月12日には、2泊3日で箱根にいき、箱根湖畔の料理の美味しい、
ホテルに1泊して、フルコースの食事を取り、芦ノ湖の遊覧船に乗り、
帰って来て、温泉にゆっくり泊まり、翌日は、箱根湯本に下り、湯本の
老舗ホテルに泊まり、散歩して、安田武夫は、素敵な箱根細工のネクタイ
止め、律子は、箱根細工のブローチをそれぞれ買ってきた。その他、名物の
かまぼこも買って、ホテルに戻り、温泉に浸かり、美味しい料理をいただき
、翌日、日比谷のマンションに戻って来た。 やがて、1988年が
終わり1989年を迎えた。




