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いつかの君を、救いたい――  作者: 三日月 和樹
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「ねぇ、あなたは私がどう見える?」

 そう聞かれ、咄嗟にボクはこう答えた。

「どうって……まぁ、普通…なんじゃないか?」

 彼女は少し安心したように、優しい笑顔を見せる。

「そう、ありがと」


 夏休みまで残り一か月を切った、六月の終わり。

 放課後、一年三組の教室には、いまだに部活にも行ってなければ帰宅もしていない、二人の暇人男子高校生がいた。

 一人はボク、才川正規(さいかわ まさき)。そして、もう一人はボクの小学校からの友達の赤井俊夫(あかい としお)

 ボクたちは二人とも、部活には所属せず、外で部活動をやっている人たちが一生懸命高校生活という青春を謳歌しているときに、こうして暇を持て余しているのだ。

 ……と、思われがちだが実際は違う。この状況は、家に帰ってもやることがないからここで暇をつぶしているわけではない。しっかりとした理由があるからこそ、ここにいるのだ。

 入学式が終わり、新一年生の入部ウェーブに入った時は、確かに僕たちも様々な部活を見学した。しかし、ボクたちは時期を逃した。

 時期を逃したとしても入部することは出来る。そういう人もいると、先生は言っていた。

 だが、その時に部活に入らなかったボクたちは、とある人に目をつけられた。

 古典を担当している向川宏むかいがわ ひろし先生だ。

 向川先生に最初に目をつけられたのは、ボクではなく俊夫の方。放課後、ご高齢の向川先生が、つらそうに階段を上っているところを助けたのがきっかけだった。

 その後、理由も聞かされずに向川先生が呼んでいると俊夫に言われ、なぜかボクまで巻き込まれた。

 簡潔に言えば、向川先生のお手伝い(パシリ)を頼まれた。それ自体は、翌日生徒に配るプリントを印刷して運ぶことだった。

 簡単なお仕事。

 暇な奴ら(ボクたちみたいな)にお手伝いをさせるのは、ご高齢の向川先生にも、暇を持て余したボクたちにも良いことだった(ポイント稼ぎに)。

 次第に、向川先生の手伝いが日課になっていったそんなある日。

「お前ら、向川先生の手伝いをしてるんだって?偉いじゃないか、先生はうれしいぞ!」

 ボクと俊夫の担任である横川正俊(よこかわ まさとし)先生に話しかけられた。

 もちろん、ボクたち二人はいえいえそんな、と謙虚になって答えた。

「なぁ、お前たち。まだどの部活に入るのか決まってないのなら、先生の手伝いもしてくれないか?」

 この時の先生とは、自分。つまりは、横川先生のことだった。……はずなのだが。

 それから一週間が経ち、ボクたち二人はいつの間にか教師『方』の手伝いをしていた。

 暇だったはずの放課後は、ある時は忙しく、またある時は暇に戻る繰り返しとなった。

 さて、話を戻そう。

 現在、ボクたち二人は教室で音楽担当の長谷川恵美子(はせがわ えみこ)先生を待っていた。男子の間では、性格が明るくて、胸が大きいことで有名な人だ。

 時刻は、十六時半。夏が近づいてきたので陽が出ている時間が伸び、あまり夜が近づいてきたとは思えない。

 ガラッと、教室のドアが開けられた。

「いや~、ごめんごめん。二人とも待った?」

 まるで待ち合わせに遅れてしまった友達のような気軽さで聞いてきたのは、ボクたちが約一時間待っていた、長谷川先生だった。

 見た目は、眼鏡をかけたがり勉タイプだが、その性格はとにかく気楽……というか、人に優しすぎる。男子にも女子にも、生徒にはとことん甘く接してしまい、ご高齢の向川先生とは別の意味で心配になってしまう教師である。

 そんな長谷川先生は今、教室の時計を見て、驚いている。

「こ、こんな時間まで待たせちゃって、ごめんね!」

「いえ、別に大丈夫っすよ。それより、手伝って欲しいっていうのは?」

「本当にごめんね。えっと、じゃあ、よろしくね」

とにかく、完結までもっていく!

ということで、この作品を仕上げたいと思います。もちろん、自分の全力で。

……自分の全力では明らかに『文章力』や『語彙力』がまだまだ未熟なので、どうか温かい目で読んでいただければ幸いです。

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