水分子君の愉快な日常!!
ちょっと変なものを書いてみました。
これを見たら化学式が顔にしか見えなくなるかもしれませんね。
…理科が少し楽しくなるかも?
試しでいいので読んでみてください!
僕の名前は水分子君。
なんで水分子君って名前なのかって?
それは顔がHoHだから!!
…顔に見えるよね?(ホントはHoHが大きな丸で囲われているんだよ!)
つまり、H2Oから来ているんだ!!
エイチツーオーが何なのか僕にはまだ分からないけど…せんせーが言ってたんだ!
せんせーが僕に水分子君って名前を付けてくれた。
あ、せんせーって言うのは僕の好きな人で、
僕を生み出した[せんせー]だ。
せんせーはどっかの高校の化学のせんせーなんだって。
僕はその高校の実験室で生まれたんだ!!
今はせんせーの家で住んでるけど、たまに高校につれてってもらったりもする。
高校ってところが何をするところかは知らないけど…せんせーは楽しそうだし、面白いところなのかもしれない。
せんせーはよく僕に高校のことを話してくれる。せんせーのいる高校には夢咲って人とかがいるんだって。なんかその人のクラスには男子がその人だけなんだって言ってた。
…ちなみに僕には性別とかないからよくわかんないけど。
あとはましゅーって人とか!
ましゅまろみたいな人かな!?美味しそう!
あ、僕の名前は水分子君だけど、他にもいっぱいいるんだ。僕の仲間が!
同じHoHの顔してて名前も水分子君なんだけど、えっと…人と同じようにそれぞれ違うんだよ!
せんせーはちゃんとみんなのこと分かってるみたいだけど、みんなはとにかくいっぱいいるってことだけ覚えておいてね!
というか僕だけでも覚えておいてね!
あと、他にも僕の友達にはH2[エニー]とかCO2ン[シーオーツン]とかO2ン[オーツン]とかいるんだ。
エニーはH_Hっていう顔。パンダみたいな感じだよ!女の子なんだ!
シーオーツンはC=O=Cって顔でネコ(^._.^)
みたいな感じ。
オーツンもネコみたいなんだけど顔はO=Oの=の下にωがついた、悪巧みしてそうな顔なの。でも実は優しかったりするんだ。
他にも炭↑酸↓とか、リン↑酸↓や、C2H4[シェニー©]、N3[ネッサン](ネッサンは窒素って言ってたよ!3重結合だからなんだって!)あとはCH4[メッタン]!
大体こんな感じかな!
(ちなみに、これから名前を呼ぶときはわかりやすいようにカッコの中で呼ぶけど、みんなのホントの名前はカッコの前のだよ!
みんなで言うところの漢字が僕達にとってのアルファベットとか数字だと思ってくれるとわかりやすいかな?)
紹介が長くなっちゃったけどこれが僕の友達。僕のことも含めてせんせーは[化学式フレンズ]って呼んでた。
だからみんなも僕達のことを呼ぶときは化学式フレンズって呼んでね。
できれば僕達の名前、覚えておいてほしいけど…全員のことを呼ぶときは化学式フレンズだよ!
あっ…!
僕としたことが!!
せんせーのこと詳しく言ってなかった…。
せんせーは黒髪の20代?ぐらいの男の人!
化学のせんせーっていうのはいったっけ?
それでね、なんか僕達を生み出す不思議な力があるんだっ!
だから雨とかジュースとかに僕らの仲間はいないんだ…。
せんせーがなんか不思議な力を使ったら魂が宿る!!みたいな感じかな?
まじゅつし?とか、ちょうのうりょくしゃ?なのかなって僕は思ってる。
意味は分からないんだけど……。
でもでも何かを生み出したりする人?だった気がするから間違ってないと思う!!
[ガラガラガラッ]
あっ!
せんせー帰ってきたー!
「せんせ、せんせー!!」
「おかえり!おかえり!!」
「お水買ってきた?買ってきた?」
「遅かった!おかえり、せんせ!」
『お前ら…元気だな。一斉に群がってきたら通れないだろ……』
「せんせー、困ってるー?」
「せんせー、疲れたのー?」
「あっ!お水買ってあるー!!」
「「「えっ!?富士山の水だっ!!」」」
「「「わーい!!!」」」
『お前らな……はぁ、わかったから早く離れろって』
「「「はーい!!」」」
「やっとせんせー、帰ってきたー」
「せんせ、おそいー」
「お水っ!早く飲みたいっ」
……ハッ!?
しまった、ついせんせーに群がっちゃった。
僕もそうだけど、他の水分子君達もせんせーのこと大好きだから帰ってくると毎回あんな感じでせんせーの周りにいっぱい集まっちゃうんだよね…。
あ、一応言っておくけど、お水、お水いってるの僕じゃないからね。
僕は一番最初に喋ってるからね。
お水の事言ってるのは水分子仲間のモル君だよ。
ちなみにモル君のモルはmolだよ。額にmolって書いてあるからわかりやすいんだ。
あっそうだ。
「せんせ、今日も授業するのー?」
「あれ難しいからいやー」
「お水っ!富士山の水っ!!」
「「「あっ!お水っ!!」」」
「「「飲みたいっ!!!」」」
『はぁ、お前らそればっかだな…。まぁ…とりあえずご飯にするか』
「「「やったー!!」」」
お水っ!ふっじさんの〜おーみっず!!
ちょっと高いやつだから美味しんだよねー。
やったやった!!
…あっ、えっと、僕達の主食はお水なんだ。
温かいと僕達は蒸発してちっちゃくなったりしちゃうし、寒いと凍ったりもするから飲む量も変わるけど、毎日飲まないと健康に良くないから。
3食ちゃんと食べた方がいいって言うでしょ?
僕達の場合は食べるよりも飲むって言った方が正しいのかもしれないけど。
『ふぅ…やっと大人しくなったな…。満足したか?』
「お水美味しかったー!」
「冷えてておいしかった!」
「zzz…」
「モル君寝てる?寝てる?」
「ホントだ!寝てる寝てる!!」
「僕も寝る!」
「「僕も僕もー!!」」
『本当にお前ら自由だな…』
「おやすみー!」
「せんせーおやすみー!」
「寝る!寝る!」
『はいはい、おやすみなさい』
せんせーさっきから苦笑いしかしてない。
どうしたんだろ?
僕は何もしてないけどなー???
でも怒ったりしてないから大丈夫かな?
うん、せんせーだし!大丈夫か!!
………モル君寝ちゃったし、みんなも寝ちゃったから僕も寝ようかな。
「せんせー、おやすみなさい…」
『うん、おやすみ』
これが僕とせんせーのある日の1日。
明日はどんな日になるのかな。
読んでいただきありがとうございました。なんかほっこりしたなと思っていただければ嬉しいです。
評価やコメント、ブクマ等して頂けるとありがたいです!!
短編ですがシリーズでやろうと思ってるのでできたら読んでください!




