gamemaker(ゲームメーカー)ボールに触れる
「すまないがまたその二人虎子の練習に付き合ってくれ。」
「何をすればいいんですか?」
「虎子はまだボールも握ったことないからいきなり私たちと一緒に練習は無理だからキャッチボールとかボールの握りかたとか教えてあげて」
「なんだよまだ仲間はずれなんだなお前は」
「だから言い方を考えろ」
「すみませんすみませんつい。」
「とりあえず握ってみろよ」
「うわぁ思ったより大きー」
「握りかたはな縫い目に直角に指をおき三本の指で投げるんだぁ」
「なるほどこう?」
「おー一発でできたやるなぁ」
「ありがとう」
「じゃあ投げてみるか」
「いくよーそれー」
ボデボテ
「ダメだダメだそんな女投げじゃあ」
「いいかぁ投げるときは虎子は右投げだから右足を軸にして動かさないで左足を前に出して爪先を投げる相手に向かって向けて腕をふってミットの手を胸に引いて投げるんだ」
「なるほどなるほど」
虎子はシャープペンを走らせながら頷く。
「ねぇなんで大河はそんなに色々詳しいの?」
「いやそれはだなぁ俺は才能があるから何でも知ってるんだぁ」
まぁほんとは昨日ソフトボールの参考書で予習したからだけどね。しかし予習しといてよかったぁまさか教えることになるとは。
「とりあえず今言ったこと意識して投げてみて。」
「えっい」
「ダメー爪先こっち向いてない」
「えっい」
「今度はグローブ胸にしまえてないぞー」
一日で覚えることができなかった虎子は悔しかった。
「じゃあね虎子。いいねあんた今日虎子の家に行くからって虎子に手を出すんじゃないよ」
「ばーかあんな恐ろしい親父がいて手を出せるわけないだろ」
「何じゃああんたお父さんいなかったら手を出そうとしてたわけ?」
「いやそうじゃなくて」
「まぁいいやまた明日ねー」
「羊子は虎子達と別れ帰っていった。」
うわぁーあの恐ろしい親父に会うのかぁ怖いなぁ今すぐ逃げ出したいぜ。
「じゃあ私について来て」
「待って深呼吸させて」
「何で?」
「いいから」
「変な人」
大河は深呼吸をして覚悟を決めた。
「ただいま」
「お邪魔しまーす」
「おー虎子帰ってきたかぁ」
リビングからお父さんが勢いよく走ってきた。
「お帰り虎子あっこの前のガキ何しに来た。」
「いやぁその」
怖いよーほんとマジ怖い。
「あっー大河くんいらっしゃい」
「あっどうも」
ふぅ助かったー
「そんなところいないであがってあがって」
「あっすみません」
「おいこんなやつこの家にあげるのかぁ?」
「あなた失礼なこと言わないの」
「じゃあおかあさん大河私の部屋につれていくから後で何か持ってきて」
「おい虎子こんなやつ部屋にいれるな」
「はいはいあなたはあっちいってて」
「ごめんなさいね大河くんあの人のことは気にしなくていいから」
いや気にするなって無理があるでしょ。
「あっはい」
大河の顔はひきつっていた。
「大河私の部屋奥の部屋だから先行ってて私洗濯物出してから行くから。」
大河は階段をのぼりながら
そういや女の子の部屋って入ったことなかったなぁどんな感じなんだろう。あいつ一応美人だからなぁ少し楽しみだなぁ
大河は少しワクワクしながら虎子の部屋に近づいていった。
おっこの部屋だなぁ緊張するなぁー大河いきまーす。
大河がドアに手をかけようとしたとき
大河は肩に重さを感じた。
「おーいお前ホントに入っていいと思ってるのか」
「はっはーい」
大河の声は震えていた。
「お前が虎子の部屋に入るなんて1000年早いわお前なんかそこで正座してろ」
「はっはい」
何で俺は女の子の部屋の前で正座してなきゃいけないんだよー
もう帰りたーい。
「何でこんなところで正座してるの」
「お前の父さんに言われたんだよー」
「貴様虎子に向かってお前とはなんだぁー」
「すみませんー」
大河がなんだかかわいそうであった。