深夜の誓い
扉の向こうに居たのは
「ありがとう霧崎君」
雨宮さんだった
しかし雨宮さんの格好が、純白のネグリジェに薄いパーカーを羽織っただけの格好だった。
「霧崎君、ちょっと話があるんだけどいいかな」
「.........部屋上がる?」
「うん!」
雨宮さんを部屋に上げて、お茶の準備をする
「それで、話とは?」
「怒らないで聞いてね」
雨宮さん上目遣いでこっち見るのやめてくれ。可愛いけど理性が持たない。こくりと無言で返す。
「霧崎君はダンジョン攻略の時にここで待ってて欲しいの」
「えっと、どういう理由で?」
「違うの。弱いからとかじゃないの。でも、その、」
「さっき夢を見たの。霧崎君がいてだんだん周りに黒い靄が出てきて霧崎君を囲うの。それで、最後は、消えてしまうのだから、霧崎君は」
「大丈夫だよ雨宮さん」
「でもっ」
「私、怖いの。霧崎君が消えてしまうのが。だから」
「俺は、自分が弱いから逃げ出す事が嫌なんだ。けど、本当に厳しくなったら、頼ってもいいかな?」
月の光が顔を照らし出す。相当恥ずかしい事を言ったからか、頬が紅潮しているはずだ。
「....でて」
「えっ」
「撫でて。頭。それと、これから千日君って呼ぶね」
先ほど泣いていたが、すごく嬉しそうに笑っていた。
「指切りして。」
まあこれくらいいいかな。
「指切りげんまん・・・・・・」
そして翌日
「よーし。全員揃ったな。これからダンジョン攻略を始める。その前に、お前さんらのステータスを計らんといけねえ。ここに、手をかざしてくれ。」
クーファ団長が言う。
センカ キリサキ
LV8
HP 40/40
MP ???
ロール ???
固有魔法 ???
適合属性 無属性
「あーLVが10未満の人はこれを。ダンジョンに潜る前に飲んでくれ」
そう言って緑色の液体を渡してくる。これ怪しすぎだろ
「ポーションの類でステータスをあげる事が出来る」
ギリギリまで飲みたくねえ。
「では、改めてこれからダンジョン攻略を始める。今日の目標は20階層から入り、50まで潜る。そして死人を出さないことだ。以上だ。」
そうして、このダンジョンを攻略するために魔法陣の中に入り、20階層から始めた。40階層から敵が少しずつ強くなっていた。しかし難なく倒せていた。だが、“あり得ない”事態を誰が想像していたのだろう。
そろそろテストがヤバイ