百獣の王。追憶編〜エルフと禁断の呪文
「うっ!」
キョンのムチの直撃は避けられまい。直立したまま目を閉じた。
そう思った時だった。
パチン!「あぁん//」 ムチの音。と…何だろう。
音はしたが痛みがない。ふと目を開けると、そこにはさっき森で出会ったエルフ“マジカル・ミドーリン”がアヘ顔でお尻を突き出していた。
「あ、あなたは!なぜここにいるんですか!危ないですから逃げてください!」
「わ、私ね…えんえんちゃんに//こ#*£+*^€」
「こ?こ なんですか?」
「だ、だから//恋しちゃ+*€+*$」
「恋しちゃ…恋しちゃった⁉︎」
「そ、そうなの❤︎」
ハァハァハァハァ 荒い息遣いが聞こえる。
ハァハァハァハァ 振り返るとえんえんが発情していた。
「ところで、ミドーリンさん大丈夫ですか?僕をかばってくれて」
「あ。はい//わ、わ、私ね!む、ムチ好きなのぉ//」
「そうなんですか。」
ノン太郎は平然を装ったが、ノン太郎Jr.は静かに立ち上がった。
「そういえば!じっちゃんが大変なんです!ミドーリン助けて!」
僕は前傾姿勢をとりながら頼んだ。
「分かりました!任せてください❤︎本当はこの呪文、使っちゃダメなんですけどね。でも、えんえんちゃんの前でケチなこと言えないし///……行きますよぉ❤︎」
そう言うとミドーリンは、何やら呪文らしき単語を発した。
「ポルコ!」
「……」
「……」
「ひ!」じっちゃんが叫んだ。
「じっちゃん!じっちゃん‼︎」
僕とじっちゃんは抱き合った。
そんな感動の復活をよそに、
「おい!私を差し置いて何やっとるん!」
キョンはつぶやいた。
だが、僕とじっちゃんは激しく抱き合っている。
すると…
「お、お、男の友情//ハァン❤︎」
キョンの心の声が漏れて聞こえてきた。
「この人、、、腐ってる‼︎」
僕とじっちゃんとミドーリンは声を揃えてそう言った。
〜続〜