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百獣の王。ノン太郎  作者: 詩音インパクト
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百獣の王。父ナッティーニとキョン

私は、クランのメンバーと素晴らしい出会いを果たしました。その出会いを、ギュッと濃縮した作品になっています。涙あり、興奮ありのストーリーです。

楽しんでいただければ幸いです。

今は昔、カウボーイの詩音ノン太郎と言ふものありけり。

朝早くお父さんは、荒野へハンティングに。お母さんは、酒場へ働きに行きました。



眩しい朝日が部屋に差し込み、僕は目を覚ました。

「んんー!はぁっ!もう朝か…」

今朝もまた憂鬱だ。僕はいつも通りウエスタンブーツを履き、ホルスターを腰に巻いた。そして、ベッドの下のエロ本をかき分けて、僕のおじいちゃん、“伝説のガンマン、ターカー”の形見のリボルバー銃をホルスターに入れた。外に出ると、愛馬のえんえんが尻尾を振りながら歩み寄ってきた。ブラシで毛並みを整え、鞍と手綱をつけると、えんえんは張り切った様子でヒヒーンと鳴いてみせた。僕は、えんえんにまたがり村長の元へと向かった。

「こんにちは村長。今日は何かお手伝いできることはありますか?」僕は挨拶がてら聞いてみた。すると

「あぁ、ノン太郎か…。」村長はいつになく暗い面持ちをしている。

「何かあったのですか?」そう僕が尋ねると、村長は

「実はな…東の荒野で、盗賊共が現れたんじゃ」と言って黙ってしまった。僕は「東の荒野なら遠いから問題ないじゃないですか」と返すと、村長は言った。 「実はな。今朝、お前の父さんが、東の荒野へハンティングに言ったんじゃ…」それを聞いた瞬間僕は、頭が真っ白になった… すると、動揺がえんえんにも伝わったのだろうか、えんえんは走り出した。僕はハッと我に返り、手綱を強く握りしめ、「はいよッ!はいよッ!」声を天高々と上げ、ムチを振るった。

パカラッ、パカラッ、村を走り抜け、パカラッ、パカラッ、えんえんの力強い足音が荒野に響き渡った。しかし、やけに静かだ。いつもならば、バイソンたちが群れをなしているのに、今日は動物1匹も見当たらない。違和感を感じつつ、僕らは走り続け、陽が直上に登った時、1発の銃声を耳にした。パンッ‼︎僕は近くで不穏な空気を感じた。えんえんが、珍しく落ち着きがない。目の前で、美女がパンチラしていても、落ち着き払っていられるほど、感情を表に出さないえんえんがだ。これは、ただ事ではないと思い、ひとまず休むことにした。焦りは禁物だ。えんえんに水をやり、うまい棒を食わせた。自分も水を飲み、跳ねるような鼓動を、落ち着かせた。すると‼︎リラックスしたのか、えんえんが脱糞した。すかさず (*゜∀゜*)ムッハー‼︎

程なくして、僕らは再び走り出した。パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ。ヒヒーン‼︎えんえんは走るのをやめた。耳をすますと…パンッ!パンッ!ペシッ!パンッ!何かを叩くような音がした。辺りを見回すと、前方の大きな岩の陰に、微かに馬が1頭立っているのが見えた。僕はえんえんから降り、恐る恐るその大きな岩へと近づいて行った。岩から顔を覗かすと、そこには盗賊団がいた!何かを囲んでいる様子だった。岩から身を乗り出し中心を見てみると、そこには、我が父、フィボ・ナッティーニの姿があった。

僕は、とっさに空めがけ、1発の銃弾を放った。 盗賊共が、さも待っていたかのような表情で、一斉にこちらを睨みつけた。僕は一瞬、怖気付いたが、盗賊達の顔を見て驚いた。皆女子だったのだ、その上、皆が皆良い女で、それぞれ魅力的だった。僕があれこれ考えているうちに、盗賊達が1本の道を開けた。僕は岩から降り、中心にいる父の元へと駆け寄った。すると、父は裸で、尻は赤く腫れ上がっていた。僕が怒りに身を任せ、近くにいた盗賊に殴りかかろうとした時だった!後方からパカラッ、パカラッ、馬の走る音が聞こえる、徐々に近づいてきている。視界が暗くなり、ハッと上を向くと先程、岩陰に待たせていたえんえんが宙を浮いている。何が起こっているのか、頭が処理できぬまま。着地と同時にえんえんが、盗賊の1人に飛びかかり、押し倒した。“馬乗り”になって、舐めまわしている。“馬だけに”。えんえんは、発情したのです。

その時、ペシッ‼︎ペシッ‼︎音がしたと同時に、えんえんが倒れた。何が起きたんだ!すると、盗賊達の中から、一際輝いている頭領らしき女が出てきた。

「何者だ!」僕が叫ぶと、女は「お黙り‼︎」と、怒鳴りながら、えんえんに近づく。「何をする気d...」ぼくの言葉を最後まで聞かずして、彼女は手に持っていた、ムチのようなものでえんえんを叩いた。「やめろ!」僕は懸命に叫んだが、彼女は手を止めない。僕は耐えきれず目をそらした。絶えずして彼女は、こう言い放った、「ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ」長らく続いた痛々しい音が止み、えんえんを見ると……興奮していた。

「貴様、えんえんに何をした!」僕は言った。

すると彼女は「貴様ではない…キョン様とお呼び‼︎」そう言い放った。 キョン…どこかで聞いたことのある名だ…!!思い出した。キョン子。西部でも名だたるムチ使い。20㎝のムチを振るい、西部中の男を虜にしてきたという生きる伝説だ。しかし、彼女が今手にしているのはムチではない、目を凝らして見てみると、彼女は“ホースい用”(放水用)の“ホース”を振るっていた。そう、“馬だけに”。

〜続く〜

それぞれのキャラの、個性を表現するのがとても難しかった。だが、だからこそ!いい作品に出来上がっていると思う。( ̄^ ̄)ゞ

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