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バカ神様のせいで  作者: 春先 明羽
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プロローグ1?

 優しそうな日差しが降り注ぐ道に、きれいな花を咲かせる桜

 そんな桜咲く道の先に、一つの学校『彩希農業高等学校』

 その学校の体育館には、真新しい制服を着た緊張ぎみの学生ががいた、学生達が見つめる先にはステージが、そのステージに一人の男性が登る


「ただいまより、彩希農業高校の入学式を始めます」


 めんどくさそうにしている者、楽しそうにしている者、ソワソワしている者、緊張してる者、巻き込まれる者、たくらむ者、口角を上げる者、見守る者


 さぁ、新しい物語の始まり、始まり


 *⋆*~*☆⋆~**

 時は(さかのぼり、木々が茂り、蝉の声が響き渡る夏、スープンスクール


 中学の制服で、少し癖のある長い黒髪を後ろで一つに束ね、スクールカバンを肩に掛けながら、のんびり歩く者が1人


「おはようございます」

「おはようございます、お名前よろしいですか?」

「はい、早野はやの 愛花あいかです」

「早野さんですね、こちらのパンフレットを持って、先に進んでください、次の方」

「ありがとうございます」


 ・・・暑い、暑すぎる

 晴れてくれたのはうれしいけど、暑すぎるのはうれしくない、一応お茶持ってきてよかった

なんかさっきのひと少しカッコよかったな~、もうみんなきてるかな~


「意外と人多いな~」

「はやのー!」

「ん?あ、やっほ~」

「遅ーい、みんな待ってたんだよ?」

「え?そうなの?ごめんごめん、先行っといてもよかったのに」

「あのねー、」

「まぁ、みんな揃ったし、中入ろぜー」

「ほいなー」

「はやて、のんきすぎ!」


 今の時刻が9時45分、受付時間が9時半から10時、開始時間が10時、ん~、大丈夫だと思ったんだけどな~、待たせちゃったかな、てか待ってるんなら待ってるって言ってくれれば良いのに・・・まぁいいや今度から気を付けよ


 みんなと体育館に入ると、入りたい科が違うのと私が遅れせいで(遅刻ではない、だんじて!)近くにまとめて空いている席が無いので離れて席に座る。話し相手もいないし、時間がまだあるので、今日のオープンスクールの予定を確認する。


 『開会式⇒説明会⇒午前の体験授業⇒昼休憩⇒午後の体験授業⇒クラブ体験・寮見学⇒終了』


 開会式と説明会が合わせて1時間くらい、他のも1時間前後、時間がとられてる

 昼休憩はお弁当を持ってきてる人は休憩室で、食堂を見てみたい人は食堂で食べれるらしい、私は食堂派

 クラブ体験は出ないから、午後の体験授業が終わったら学校を探索してみようかな~、後でみんなの予定も聞いてみよう、つらつらといろんなことを考えていると、アナウンスが入る


「只今より、第1回オープンスクールを始めます」


ん?なんか先生達やつれているような?校長先生や進路担当の先生の話は配られたパンフレットをそのまま読んでる感じでつまらない、てことで話を右から左に聞き流し、体験授業のことを考える(もちろん、話を聞いてるふりをしながら、)

 私は、午前は園芸に、午後はサイエンス・・・なんとかに行く予定。園芸は、たしか植物についてと施設見学じゃなかったっけ?フラワーアレンジもあるんだよね。サイエンスなんとかは、まぁ、サイエンスについてでしょ。

 園芸の方は、何人か同じで、サイエンスなんとかは、私一人だったよね、後は・・・


「・・・それでは、続いて体験授業に移りたいと思います」


 ああ、終わったんだ、次はーーああ、移動か


 ・・・


「う~~ん、終わった~~!楽しかった~~~!ごはんだ~~~!」

「はやて、のんきすぎ!まだ午後があるでしょ!」

「それ今日2回目じゃない?」

「それより、はやて何処でご飯、食べるんだ?」

「食堂」

「はい、どんまーい、お前一人だ」

「うそ!じゃぁ、みんな休憩室か~」

「一緒に行こうか?」

「ううん、いいよ、たぶん混んでるだろうし、一人で行ってくる、あとでね~」

「わかった、後でね」


 結局、一人か~、まぁ、いいけど

 意外と授業おもしろかったな~、最後に先輩にフラワーアレンジ褒めてもらえたし、あの先輩もキレイだったなー、この学校美人が多い?ちらほら居るんだよね

まあいいやご飯何食べよ、うどんあるかな?

食堂に向かう途中に、工事をしている所を見つける、そういえば、来年から新しくオープンするんだっけ?

 いろいろ考えてたら食堂着いた。けど、だいぶ混んでる・・・うげぇー弁当にすればよかった。食堂はチケットを買うようだが・・・長い!はぁー、本当弁当にすれば良かった、、、

チマチマ進みやっと私の番になる、うどん、うどん・・・おっ!あった


「お願いしま~す」

「はいはい、うどんね!ちょっとまってねー・・・・・・はいどうぞ!」

「いただきま~す」

「どうぞー!」


 ・・・・・・はや!こんなに早いもんなの?1分も待ってないんじゃない!?こんなに早いのになんで混んでるの!?あっ、キップ買う奴等が遅いのか、とりあえず、座れる所は・・・・・・ないじゃん、できるのが速くても、座る場所がなかったら、そりゃプラスで混むわな、新しい食堂は混みませんように・・・まぁ、いいや・・・おっ!空いた、相席になっちゃうけどいいよね


「すみません、ここ良いですか?」

「!!え、あ、はい、どうぞ」

「?、ありがとうございます・・・いただきま~す」


??なに、驚いたんだろうね?

おっと、うどんが伸びる・・・熱っ!・・・・・・あ、でもおいしい、冷ましながら食べていると、相席していた人が立ち上がる、そんな時間?まだそんなにヤバくないと・・・


「ヤバいじゃん」


ゆっくり、食べてたけど、そこまで遅くなかったよね?・・・ああ、最初待った時に、意外と時間が過ぎてたんだ、じゃあ、急いだ方がいいよね、冷めて来たし大丈夫でしょ、いそご、いそご


「ごちそうさまでしたー」

「はーい」


・・・セーフ、ギリ10分前には食べれた、間に合うかな、どうか遅れませんように!


「はやのー」

「5分前、セーフ!」

「なにも言ってないよ!」

「まぁまぁ、これが終わったら、はやのどうすんの?」

「部活は出ないから、校舎みてまわろうかな~て、帰りは迎えがくるよ、みんなは部活だっけ?」

「そうそう、じゃぁ、はやのとはここでお別れだね~」

「そうなるかな~」

「サイエンス1、出発します」

「おっと、ほんじゃあ、またね~」

「またね~」「きおつけろよ~」


みんなに手を振り、別れる。ん?なんだか前が騒がしい、まぁ、いいか


・・・

終わった~、けっこう楽しかったな~、さてどこ行こうか、とりあえず大きな池があるらしいし、そこに行ってみよう。公園みたいになってるみたいだし。

外に出るために廊下を歩いていると、プリントが飛んでくる・・・はい?えーと、中身は読んでないってことで。んーと、ああ、あそこか。そこにはあわてている一人の男子生徒と床一面に散らばっている大量のプリント・・・


「大丈夫ですか?」

「え?ああ、ありがとうございます」


ついでだし、一緒に散らばってる、プリントを集めて渡す


「ありがとうございました」

「いえいえ、それじゃ、失礼します」


さて、時間潰しちゃったけど、改めて行きますか


池に行く途中は、小さな森みたいになっていて、気持ちいい。少し進んで行くと音楽が聞こえてきた。誰かが引いてるのだろう音楽は私の好きな歌だった、自然と口ずさみ進むんでいく。いいね、すごい風情がある気がする森を抜け、少し開けた場所に出た所で私は立ち尽くした。


そこは真夏の日差しが池に降り注ぎ、反射した光は池いっぱいにあふれ、木々は光を浴び輝いていた・・・そこだけ世界が違っていた。


・・・すごい。私はそこにある世界に惹き込まれ、しばらくの間そこにある世界に見惚れていた。すごいきれい

・・・ここでご飯食べたら気持ち良さそう


「ニャーァ」


だが聞こえてきた泣き声に現実に戻ってくる

ニャーァ?おお!猫じゃん!おいでおいで


「ニャー」

「いいこ、いいこ、かわいいね~、どこから来たの?てか人懐っこいね~、お前さん」


チャララ~ン、チャララ~ン  池の前で猫で遊んでいるとメールが届く

『着いたよ、出ておいで』


「しゃあない、またね」「にゃー」


私が立ち上がると同時にある方向に駆けていく、一瞬人影がみえたから、多分飼い主あたりか可愛がってくれてる人なんだろな~


ふぅ、今日は楽しかったな〜、もともとこの学校受ける予定だったけど、変更なしってことでいいか、ここの学校受けるってことで、車を見つけて、早く家に帰ろ






そうまだ、この時は知らなかった、今日の出来事が私の未来を変えるなんて








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