8/17 part2
私がメールを受け取ったのは、2012年8月17日の12:45のことだった。差出人は妹、内容は。
『なぞはすべて解けた、今から美術部室に来られたし』
液晶画面の冷たい光は、芋虫みたいに布団にくるまった私の顔を冴え冴えと照らした。睡眠不足の重い体を引きずり起こして、私はベッドの脇に落ちていたミニスカートに半ば無意識のうちに足を通す。
喉が渇いていた。階下に降りて水を一杯飲む。テーブルにはパンの袋と書置きがあった。『冷蔵庫に朝ごはんがあるから食べてください』食欲はなかった。洗面台の前に立つ、鏡の中の美少女は、普段の生彩を欠いているように見えた。肌にいつもの張りがない。腰まで届く黒髪にいつものつやがない。村に来る前の自分がそこにはいた。一気に時間の針が逆向きにまわったよう。いっそ本当に時間が戻るなら、私はもう一度やり直せるのだろうか。
益体もない妄想。
ざっと整えて、洗面所を後にする。
窓の向こうに大きな入道雲が見えた。
夕立が来るかもしれない。私はそれだけ考えて学校に向かう。
扉の外は、どうしようもないほどに夏だった。
****
学校の前庭には何台か車が止まっているのが見えた。黒っぽいセダン。辺りをうろつきまわるスーツの男たち。あやしい。校門の横に立っていた髪の半ばほどまで灰色に染まった壮年の男に問う。
「こんなところでなにをしてるのかしら?」
男はすぐに気がついて「あ、光様。実は例の事件の調査をしているのです」
そう言って懐から出したのは見慣れた黒い革の手帳。
「それで何か見つかったかしら?」
「いえ、申し訳ありません」
ふうん。ということはもしも本当に歪が解決したのなら、警察よりも早く解決できたことになる。それは少し意外だった。まさか本当にできるとは。それから少し言葉を交わして、私は刑事と別れた。刑事はいつまでも立ち去る私の方を見惚れていた。
刑事と別れて校舎に入る。三階の美術部の部室の扉はしまっていた。ドアノブを回す。しかし扉は開かなかった。鍵がかかっているらしい。
変だ。まさか呼んだ本人がまだ来ていないのだろうか。念のため、携帯を手にとって歪に電話してみた。それと同時に扉の向こうから微かに音が漏れてくる。良く知らない、でも有名なクラシックの曲のアレンジ。一度切ってもう一度。結果は同じ。私が携帯をかけるとともに音は鳴って、私が止めると音は止んだ。
それは、歪の携帯の着信音だった。
胸騒ぎがした。
「歪、いるならここを開けなさい。歪!」
扉を叩く。しかし反応はない。胸騒ぎはますますうるさくなる。心臓の鼓動が暴れ出す。意味もなく早鐘を打つそれはきっと、もう破局を先取りしている。狂ったようにドアノブをまわし、その結果ますます焦る。
「どうしたんですか!」
階下からやってきたのは知らない男だった。違う。それはさっき見た刑事だった。なぜここにいるのか、きっと我慢できずに私を追ってきたに違いない。別にそれは私も禁止していない行為だ。だからやろうと思えばできる。普段なら気に食わないことでも、その時はちょうど良かった。誰かの手を借りたくて仕方なかったから。
「お願い! 今すぐこの扉を開けて!」
私のお願いを聞いた男は、ドアノブに手をかけて無駄に回すという私と同じシークエンスを繰り返したのち。
「少し離れていてください。ぶち破ります」
男の猛烈なタックルをその扉は七度堪えたが、八度目でノブが軋みを上げて、二十度目でめりめりと木の裂ける音とともに男は扉の向こうへと倒れ込んだ。
中を恐る恐る覗きこむ。早鐘を打つ心臓はもうそれくらいで止めておけと言う。見てもどうせお前にはなにも出来ない。ならば後はそこで目をまわしている男に任せておけと。でも、それをねじ伏せて覗きこんだのは私の勇気だろう。
扉の向こうからは微かに、熟しすぎたフルーツの様な甘い匂いがした。中は薄暗く目が慣れるまですこし時間がかかった。中を見る前にちらりと見ると、扉はノブの所で完全に裂けていた。ノブ以外の部分は今や刑事の下敷きになり、そしてノブの部分の板だけがチェーンで枠にぶら下がっていた。どうやらチェーンロックしてあったようだった。
目の前には刑事が倒れている。そしてその向こうに白木のテーブルがある。そのテーブルに突っ伏する影が見えた。白いサマードレスと色素の薄いブロンドの髪――息をのんだ。
「瞳子!」
足元で蛙のような声がしたが無視。駆け寄って抱き起こす。暖かい。まだ冷たくなっていない。耳を澄ませば確かな呼吸音。脈拍。安堵した。涙が出そうだった。大丈夫。私の早とちり、単なる心配症。
しかし胸いっぱいのその気持ちを打ち砕いたのは、よろよろと起きた男の無粋な声。
「おい! しっかりしろ! くそ!」
一体誰に向かって言っているのかと思い男の方を向いた。
瞳子が座っていたのと反対側、テーブルの向こうの影に横たわったそれに向かって、男は呼びかけていた。机の下から覗きこむ。足元には一枚のハンカチが落ちていた。そしてその向こうには――私は自分の予感が全く正しかったことを思い知る。白い半そでのシャツの上に乗った顔は私と瓜二つ、けれど同時に決定的に違う。輝くような黒い髪は肩口くらいまで伸びていて、すこし野暮ったい。そろそろ髪を切らないと、と言っていたのを思い出す。
「ひずみ?」
私の問いに彼女は何も返さない。世界が色を失ったように感じた。男がどこかに電話をかけるのが、遥か彼方の世界の出来事のように感じられる。ふらふらとそこに近づいて、その手を取る。ひやりとした感覚。あまりの冷たさに慄然とする。いや、違う。私が触れたのは歪の掌に握りこまれたひと組の鍵だった。手のひらはまだ暖かい、死んでいるとは思えない。ううん。まだ生きてる。でも、
声にならない声がのどから迸った。
なにがなんだかわからない。だっておかしい。だって歪が、私の望んだ時に無視するなんてことは、今まで一度もなかったのだから。
だから、これは夢なんだろうか。
昨日からずっと悪い夢を見ているのだろうか。
夢ならばどうやったら起きられるだろう。
「光様、失礼します!」
そう大きな胴間声が響いて、光はその場から押しのけられる。抗議の声も上げられなかった。男は口の周りを調べて。「光様、たくさん水を汲んできてください! 恐らく経口摂取の毒です。まだ、出来ることはあります!」
頭の回転がひどく遅い。言われたことを理解するのに時間がかかった。
****
救急車の赤色灯が流れていく。
あの後すぐに歪は病院に運ばれた。何らかの毒物を摂取したようで、未だに意識不明の重体である。
瞳子はどうやらただの気絶で、恐らくそろそろ回復するとのことだ。麻酔薬か何か意識を奪われたのではないか、と医師は言っていた。
歪は、どうなるかわからない。
最悪の事態を覚悟しろと医師に言われた。
最後に、学校から一人の死体が発見された。
見つかったのは米倉隆。美術室の下にある、化学部の部室で、歪と同じ毒物を飲んだとみられている。彼は歪と違って発見されたのが遅かったからなのか、発見された時にはすでに死んでいた。
私にはもう何もできない、出来ることがない。後はただ祈るくらいだ。もしもこの世に神や仏がいるのなら、お願いだから歪を生かしてください。死なせないで。私には歪が必要なのだ。どうか、お願い。
私の願いはかなったのだろうか。
歪はまだ意識不明の重体のまま、生死の境をふらふらとさまよっている。その振り子はまだ止まっていない。
まだ死んではいない。
一方、小山内瞳子の意識が回復したのは、それから数時間後のことだった。
****
耳障りな雨音が耳をふさぐ。
発達した積乱雲は村を滝の様な雨で覆い、ベッドの向こうの風景を真黒に塗りつぶした、
「はい、瞳子も歪に呼ばれてあの部屋に行ったのです。歪は事件の何かに気がついたと」
意識を取り戻した瞳子に話を聞きに来たのは光の知らない刑事だった。つい先ほどまで八面六臂の活躍を見せた老刑事は頑張りすぎて腰をやってしまったらしく、今は瞳子たちと一緒のこの病院で診察を受けているそうだ。後で見舞いに行こうと思った。彼には色々と無理をさせてしまったのかもしれない。瞳子の病室の前で突っ立っていた私は、たまたま来た刑事に一緒に瞳子と話をさせて欲しいと頼みこんだのだ。一人で瞳子と話したくなかった。私の申し出を、その刑事は当然、快く受け入れてくれた。
「事件とは何ですか?」刑事が問う。
「米倉浩二の事件です。瞳子たちは、瞳子と光と歪は一緒にあの事件を調べていたのです」
「そしてその謎が解けたと」
「と、歪は言っていました」
「わかりました。先を続けてください」
「電話があったのは、確か十二時過ぎでした。正確には、ええとおぼえてないですけど、十分まではなってなかったと思います」
どうやら瞳子も私と同じように歪に呼ばれたらしい。私がメールを受け取ったのが十二時四十五分だから、瞳子に遅れること三十分ほど後だったようだ。
「それで学校に向かったのです。学校についたのが、多分十二時四十分くらいだったと思います。そしてそのまま美術部室に向かいました」
つまり瞳子が学校についた時間くらい歪は私にメールを送ってきていたということになる。あるいは、瞳子が来たことを確認してから。もちろん、本当に歪がメールを打ったとは限らないが。
「美術部室の扉の鍵は最初しまっていました。誰かが中にいるような気がして、ノックしたのですけど反応がありません。やっぱり瞳子の勘違いかと思って、一度職員室に向かいかけました。鍵を借りようとしたのです。けれど」
その時、背を向けた扉の鍵がいきなり開いた。
「それでやっぱり中に歪がいるんだと思って中に入りました。でも、あったのは」
瞳子は言い淀んだ。刑事が後を引き継いで言う。
「――倒れている檻場歪さんを見つけた?」
はい、と瞳子は頷いた。
「後のことはいまいちよくわかりません。びっくりしてわけがわからなくて、叫ぼうとしたような気もします。でもその前に、いきなり誰かに何かを押し当てられてそれで」
そして瞳子は麻酔薬で気絶させられた。
話は一見至極単純に見えた。何ものかが歪に毒をのませる。その何ものかが瞳子を誘いこんで気絶させる。そして逃亡。とても簡単な話。しかし――
「すみません、イヤなことだと思いますが、その薬を押し付けてきた何ものかがどのような人物だったかわかりますか?」
「……すみません。良くわかりませんでした。薄暗かったですし」
「男でしたか、女でしたか?」
「わかりません」
「身長はどれくらい? 体格は? 服装は?」
瞳子はつかれたように首を横に振った。
それ以上のことは瞳子から得られなかった。瞳子から得られた情報はひどく断片的だ。誰かはいる、しかしそれが誰かはまるで特定できない。だが、とにかく瞳子の証言が正しいのならば、この事件には第三者が関わっているのは確実だった。
「貴重な証言ありがとうございました。また何か思い出すことがあったらこちらまで連絡ください」と刑事は名刺を取り出して差し出す。しかし瞳子はそれを受け取らなかった。刑事は何も言わずそっとその名刺をサイドテーブルに置いて出て行った。
「光」呼ばれて、刑事と一緒に病室を出ようとしていた私は足を止めた。振り返る。夕立の闇で窓ガラスは鏡へと変わり、その中で私と瞳子が向かい合っている。まだ青白い瞳子の顔が私の胸をかきむしる。呼びとめた瞳子は口を閉ざした。なにを言うべきか悩むように。
何かをこするような、静かな雨の音が病室に響く。
「光」小さな、ともすれば雨の音にかき消されるような微かな声だった。
「元気出して」
……呆れた。誰のせいだと思ってるのか。少なくとも今の私の苦しみの幾分かは瞳子のせいであると思うのだけど。
でも、こんなストレートな言葉を瞳子がくれるとは思わなかった。
「一人がきついなら小山内の屋敷に住んでもいいです。だから気を落とさないで」
「あはは、瞳子に心配されるようじゃおしまいだわ。大丈夫よ、すこしくらい一人でも平気よ。いつまでも歪に頼っているのも悪いもの。歪が元気になったら私が歪の世話を出来るくらいになってるってのも面白いかもしれないわ」
そうだ。まだ歪は死んだわけじゃない。ううん。きっといつの日か目を覚ましてまた一緒に暮らせるようになる。だからそれまで一人で生きられるように頑張らなくては。その言葉はとても自然な本心だったと思う。うん。どこも意外なことなんて言っていない。
なのに、瞳子は何かありえないものを見たかのように大きく目を見開いて、
「何よ。私なんか変なこと言った?」
「あの、歪は生きているのですか?」そう問うた。
「え? ええ。意識不明の重体だけど。でも、大丈夫よ。きっとすぐ元気になるわ」自分に言い聞かせるように私は言う。「ああ、もしかして勘違いしてたのかしら? 瞳子が見たのは倒れてる歪だけだし仕方がないわ。歪は無事、じゃないけど少なくとも死んではないわ」
きっとこれを聞いて瞳子は喜ぶだろうと思った。
だって当たり前の話だ。私たちは友達で、友達の無事を喜ばないわけがないのだから。
けれど、ねえ、どうして?
「そんな、うそ……」
ひび割れたように乾いた声が、瞳子の口から洩れた。
絶望。
瞳子の顔の上に浮かんだのは、その名がふさわしい感情にしか、私には見えなかった。
****
逃げるように出た病室の外には、先に出た刑事が待っていた。
「わざわざ待っていたの?」
「すみません。ですが一応光様にもお話を聞かなくてはなりません。もちろん、光様がイヤだとおっしゃるなら私どもは強制する権限はありませんが」
「確かにそうね。でも警察には公務執行妨害で脅すっていう伝統芸能があるじゃない」
「市民を脅すような警官はいるかも知れませんが、光様を脅すなんて誰にもできません。そんなことをするくらいなら死んだ方がましです。黙秘権を行使されますか?」
そんなもの使う気はさらさらなかった。その理由もなかった。
「いいえ。話すわ」
そして私は自分の見たもの、聞いたものについて洗いざらい話した。と言っても要するに美術部室の中に歪と瞳子を見つけた時の状況だけだが。
「そう言えば歪が持っていた鍵はなんだったの?」
「あれはあの部屋と、それから一階下の化学部室の鍵でした」
「つまり、歪たちがいた部屋と、米倉隆が死んだ部屋ね」
米倉隆は死んだ。死因は毒物による中毒死。使われた薬物は歪が飲んだものとやはり同じだった。校舎の二階にある化学部の部室の中で彼は死んだ。死体を発見したのは、応援に駆け付けた警察官だった。その警官の証言によると、開かない扉を見つけて不審に思った彼は、仲間をその場に待機させて一度職員室に鍵を取りに行ったものの、鍵が貸し出し中で見つからなかったので止むを得ず扉を破壊して侵入したそうだ。
最初見たときは、それが死体だとすぐにはわからなかったらしい。何故なら死体は部室の一番奥に据え付けられたソファーの上で、横になっており、疲れて寝ているように見えたそうな。もちろん殺された人間が自然とそんな体勢を取ることはないだろう。死後誰かが触ったと見るのが一番自然な解釈だ。実際、米倉隆の服には着衣の乱れがあり、死後誰かが引っ張ったような跡が確認された。
それが歪が救急車で連れて行かれた後、一時半ぐらいの出来事だった。
発見当時、中央のテーブルには飲みかけのコーヒーが入ったカップが置かれていて、その中から同じ毒が検出された。窓は閉まっていて、きちんと鍵もかけてあった。つまり、発見当時すべての出入り口には鍵がかけられていた。そしてその扉を開く唯一の鍵は、美術部の部室の中にあった。
「米倉隆がいつ頃毒を盛られたかは分かっているの?」
「大体十二時半くらいだそうです」警官はメモを見ながら答えた。「それから化学部室に置いてあるインスタントコーヒーの粉末や、美術部室に保管されていた茶葉、その他のカップや薬缶からは毒物は検出されませんでした」
つまり、毒は直接歪や米倉隆の飲んだカップに入れられたということだろうか。
「そう言えば部室の部屋の鍵って普段はどうやって管理しているのかしら?」
「なんでも普段は職員室に備え付けられたボックスにしまっているそうです。部活で使う時は生徒が職員室まで鍵を取りに行って、部活の終了と共に返す決まりだそうです。ちなみに美術部室の鍵も化学部室の鍵も朝米倉隆と檻場歪様が今朝取りに行ったことが確認されているそうです」
「ふうん。ということは本来なら化学部の鍵は部室の中にないといけなかったのね」
「そうなります」
美術部の部室の内部のことはもう言わずともいいだろう。
光と刑事が入った時、内部には二人の意識不明の少女が倒れていた。瞳子と歪。それ以外の人物は誰もいなかった。瞳子が言った人物も誰も。入った時のどさくさにまぎれて出て行った人物もいないと刑事は証言した。窓はすべて鍵まで閉めてあり、その上、当時周りには何人もの捜査官が学校周辺を調べていたが、その誰もが壁に誰かが張り付いているなどの異常は発見しなかった。窓から出たなんてありえないだろう。扉は鍵がかかっていた上に、チェーンロックまでしてあった。そしてその扉を閉じる鍵も、内部の歪の手の中に握りこまれていた。
テーブルの上には飲みかけの紅茶のカップがあり、例の毒物もそこから検出された。
「そう言えば化学部室の方のチェーンはしてあったの?」
「いえ、化学部室は鍵が閉めてあっただけだそうです」
ちなみにどちらの部屋からも不審な指紋等は検出されてない。
「それで間違いないかしら?」
「ええ、間違いありません」
刑事は私の説明に太鼓判を押す。けれど、だとしたら、一つ疑問点が湧いてくる。
化学部室の方はまだ確実ではないけれど、瞳子の証言が正しいのなら、少なくとも美術部室には瞳子を含めて三人以上の人間がいたことになる。それなのに、私が来た時には中には二人しかいなかった。つまり最低でも一人以上の人間があの部屋から出て行ったことになる。けれど、鍵は内部から施錠され、その上チェーンロックがかかっていた。いわゆる密室である。
その中から、犯人は一体どうやって脱出したのだろう。
「さあ、それは私にはわかりませんが、しかし、そんなもの犯人を捕まえて吐かせればいいんじゃないですか?」
刑事の意見はきっと正しい。方法なんて知ったことか。私が犯人を捕まえればそれでいい。そして私には、間違いなく犯人を捕まえられるのだから。でも、漠然とした不安が胸をつぶす。
じゃあ、なぜ犯人はわざわざ密室なんて作ったのだろうか。
密室なんて作るメリットは何もないのに、なぜ?




