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第4話…ギルド

いつもより長いです。

ギルドに入るとそこは酒場のような感じだった。入って左側には受付多数あり、そこで依頼の受付と達成報告、ギルドへの登録手続きも出来るらしい。受付の一番奥側は買い取り専用になっているらしく、籠を持った人達や袋を腰から下げた人が並んでいた。


右側は酒場になっており朝から酒を飲んでいる。テーブルは40ぐらいはあるだろうか、かなりの人数が座れる。

入口真っ正面にして受付と酒場の間には大きな掲示板があり、そこには紙が沢山張られている。あれは全て依頼書というもので、依頼内容や報酬、期限、そして依頼可能ランクが書いてあるらしい。ちなみにこれらはエイルが教えてくれた。


カリブと依頼主は受付で護衛達成の手続きと報酬の受け取りをしている。

残されたエイル、ハン、コリーそしてアキラは酒場の八人掛けのテーブル席に座っている。


カリブが戻ってくる。どうやら依頼主とはここで別れたみたいだ。


「待たせたな。次はアキラの登録だな。皆は何か食べて待っててくれ」


アキラは席を立ち、カリブについて受付に向かう。後ろではエイルとハンが何を頼むか話している声が聞こえる。



受付に着き、受付に座っている女の人にカリブが話しかける。


「ギルド登録をしたいんだが」


受付嬢は見た目20歳ぐらいだろう、いやもう少し若いかもしれない。金髪で笑顔が印象的な女の子だ。


「はい。えっと……あなたがですか?」


「いや。私じゃなくて後ろのこいつだ」


そういって後ろにいるアキラを指差す。

アキラは前に出て挨拶をする。


「はじめまして。二階堂 昶です。これからよろしくお願いします」


そういって頭を下げた。

その行動に受付嬢だけでなく横にいるカリブも驚いていた。

間違った事をしたのかと聞くと。


「いや、間違いではないが…そこまで低姿勢だと今後やっていけないぞ」


「はい。頭を下げられた事がないのでビックリしてしまいましたが、これからギルドで活動なさるのなら他の片になめられる事がありますので気をつけて下さい。………でも決して悪い事ではないですよ。その……ちょっと嬉しかったですし(ボソッ)」


軽く返事をし、気をつけようと思うアキラだった。

そして話は戻り、受付嬢は用紙を一枚取り出してアキラの前に置いた。


「では、こちらの用紙に必要事項をご記入下さい」


用紙を見るとそこには知らない記号……いや文字が書かれていた。


「あぁ…文字がわからないんですけど代筆は可能ですか?」


「はい可能ですよ。私が代筆する場合でしたら銅貨3枚になりますが」


「私が書こう」


カリブがそういって紙を自分の方に寄せた。


「まずは名前と年齢からだな」


「ニカイドウ・アキラです。歳は18です」


一緒疑惑の目で見られた気がしたが、俺はれっきとした18歳だ。


「次は出身国だな。まぁ空白でも大丈夫だがどうする」


「ニホンでお願いします」


「得意武器または魔法の属性だな」


「得意武器は特にはないです。ちょっとした格闘技ぐらいです。魔法は使えないのですがそれは異常ですか?」


「……得意武器は拳でいいかな。魔法が使えるのはだいたい100人に1人ぐらいだ。心配するな私も使えない。むしろもっと常識を勉強したほうがいいぞ」


「…………はい」


「次行っていいか」


そうしてこの後もどんどん項目を埋めていき、全て書き終えて用紙を受付嬢に渡すカリブ。


「はい。ではこちらに手をかざして下さい」


出されたのは水晶玉。それに手をかざしすと微かに光出す。光がやむまで3秒ほどだった。その間受付嬢は用紙を何か箱に入れた。すると光がやむのと同時に箱から一枚のカードが出てきた。


「お待たせしました。こちらがニカイドウさんのギルドカードです。身分証明書にもなりますので無くさないで下さいね。もし無くされた場合、再発行には金貨5枚必要になりますので、ご注意を」


「わかりました。気をつけます。……あっ!このカード何も書いて無いんですけどいいんですか?」


アキラが手にしているギルドカードは金属製で、銀色で真ん中にギルドのマークである。龍の横顔に剣がクロスしているマークが有るだけだ。


「それはですね。ギルドマークを指で二回擦ると先程の用紙に書いた情報が見れます。門を通る際はギルドマークを見せるだけで大半は通れます」


アキラは言われた通り二回擦ると、文字が浮かび上がってきた。読めないが多分名前とか書いてあるのだろう。消すにはどうするか聞こうとすると、


「消すときも同じです」


先に言われてしまった。


「登録は以上ですがこれからギルドについてお話がありますが聞かれますか?」


「いや、私が教えたから大丈夫だ」


カリブが断った。


「はい。わかりました。では今後末永くよろしくお願いします」


「こちらこそよろしくお願いします」


受付嬢は立ち上がり頭を下げた。アキラもつられて頭を下げた。


カリブと一緒にエイル達がいれテーブルに戻る前にアキラが受付嬢に声をかけた。


「お姉さん名前はなんですか?またわからないことがあったら教えてほしいのですがいいですか?」


「大丈夫ですよ。私はライラです。暇な時でよろしければいつでも聞いて下さい」


こうしてアキラのギルド生活が始まるのだった。


いつもありがとうございます。

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