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第13話…戦闘方法

朝食を食べ、部屋に戻った二人は今後の事を話合う。


・三つ目について


「三つ目の特徴って黒髪で瞳の色が紫で、額に赤い目ってだけなの?」


「そう。あと顔付きはアキラに似た感じだった。…多分年は、当時今のアキラぐらいだったから今はもっと大人になってるはず」


「俺に似た感じかぁ……(日本人?…東洋人かも…俺みたいに来た人がいたとも考えられるな)三つ目ってのが気になるな。俺の知る中ではそんな人間聞いた事がない」


「私も調べたけど、まったく情報がなかった」


落ち込むメグ。


「せっかくギルドに入ったんだ。使わない手はない」


「ギルドから情報を買うには高いランクとお金がいるって聞いたわ。私達はまだ低ランク。得られる情報は少ないわ」


「まずはランクを上げながら情報を集めるしかないか」


「そうしましょう」


とりあえず今後はこの案で動く事にする。


早速ランク上げの為に依頼に行きたかったが、二人とも武器を持っていないのだ。

アキラは超能力があるがあまり人前で使いたくない(これについてはメグも同意した。やはり異様な力らしい)

とりあえず剣を持つ事で意見が一致した。

メグも剣を使っていたので剣と軽鎧が欲しいらしい。

まずはメグの装備が最優先だ。

アキラは最悪超能力でなんとかなる、また剣など持った事が無いため戦闘では超能力以外で役にたたないのは明白だ。


役に宿を出て、武器屋と防具屋、そして服屋に行き剣1本と軽鎧2つ、いちをアキラの胸当ても買った。あとは二人の服や下着など最低限必要な物を揃えた。


お金もあまり余裕は無くなり、明日からランクを上げやすく、報酬もいい魔物の討伐依頼を受ける事にする。ただし魔物は危険な為、ハイリスクハイリターンの作戦だ。



その日は宿でしっかり疲れを癒す。ただメグは夜中にアキラのベッドに潜り込み、アキラが悶々して寝不足なのはメグは知らない………はず。




翌日ギルドで二人はチームとして登録した。チーム名『フォルテ』音楽の強くを意味しており、アキラがメグに強く生きて欲しいという意味を込めたのは内緒だ。

そんな思いを知らないメグも強くという意味に共感して二つ返事で了承した。


ランク10のアキラに合わせて『ゴブリン討伐』の依頼を受けた二人は町の南の平原に行く。


メグは腰の剣(レイピアの様だが幅が若干広い剣)の柄に手を掛け、周りを多少警戒しながら歩く。一方アキラは胸当てのみの装備でいちを警戒はするが、ほとんどメグに任せて後ろを歩く。


そして5匹のゴブリンを発見した。


ゴブリンは全身緑で尖った耳に小さな角が一つおでこにある。身長は子供ぐらいだ。手には木の棒や剣などが握られている。こちらに気が着いたゴブリン達は一斉に武器片手に走ってきた。


「アキラは見てて、これが…戦いよ」


そう言ってメグはゴブリン達に突っ込んだ。


剣でゴブリンの一匹の額を突き刺した。直ぐ様抜き去り、二匹目の首を狙って剣を横に降る。その剣は見事にゴブリンの首を切り飛ばす、その光景にアキラは見いってしまった。メグの剣はまるで踊っているようで、流れるような動きだった。

最後の一匹も首を飛ばし、メグは剣の血を飛ばし鞘に納めた。


戻って来たメグの手にはゴブリン達の角が5つ握られており、討伐証明になると言っていた。


「どう、これが戦いよ。次はアキラにもやって貰う」


「わかった。ゴブリンの持ってた剣って貰っていい?」


「かまわないわ。元々倒した人に所有権があるから、私はいらないしちょうどアキラの剣にいいんじゃない」


メグの許可を貰い、計三本のブロンズソードを手に入れたアキラだった。


「三本とも使うの?邪魔になるだけよ」


「まぁ次見ててよメグ。ちょっと思い着いた事があるから」


まだ納得出来ていないメグを連れ次のゴブリンを探す二人。


探す事が30分、四匹のゴブリンがいた。アキラはメグに見ているよう言うと三本の剣を上に投げた。

その行動に驚くメグだがさらに驚く事となる。


『テレキネシス(遠隔念動力)』


三本の剣はアキラの横で浮いて止まった。そしてアキラは右手を前に出し、「行け!」と言う。


三本の剣はそれぞれゴブリンに飛んで行き、見事に額に刺さる。刺さった剣は再び浮き額から抜けると最後の一匹に向かった。三方向から飛んでくる剣にどうする事も出来ず。三本の剣に切り刻まれ四匹のゴブリンは瞬く間に全滅した。


まさかの光景に今度はメグが驚いていた。


アキラの元に先ほどのゴブリンが使っていた剣も含めた六本の剣が戻って来た。

剣はアキラの側まで来ると地面に刺さった。どうやらアキラが力を解いたようだ。


「よし。これは使える」


一人納得するアキラとそれを見るメグ。


それからフォーメーションなどを色々やりながら規定数討伐した二人は町に戻っていった。

『テレキネシス』は念を送り込むことで対象を動かす超能力で舞空術もこれに該当する。


サイコキネシスとの違いは物理的エネルギーで動かすのでは無いため触れないし触れる事が出来ない為、テレキネシス自体で防御も攻撃も出来ないという事だ。

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