プロローグ
よし餅です。
前から考えていた作品です。
やっと投稿する事にしました。
今後ともよろしくお願いします。
超能力者は存在する。
普段テレビなどに出ているのはほぼマジシャンだ。稀に本物もいるがマジシャンと名乗り隠れ蓑にしている。
名乗り出ない理由は人それぞれだが、人間は大多数と違う者を排除しようとする傾向が強い為、本物とわかると昔の『魔女狩り』のように排除されかねないからだ。
そしてここに本物の超能力者の青年がいる。
名前は『二階堂 昶(にかいどう あきら)』
今年の春から大学に通う18歳の男だ。
髪はまだ染めてないので黒だ。純日本人な為目も黒で顔は上の下ぐらいで、身長が170ある。細身だが引き締まった体の為身体能力は高めだ。
そんな彼の力は他の能力者と一線を引く程である。
ただし普段は意識的に使わないようにしている。
そんな彼はいつも通り大学へ行くため、一人暮らしをしているアパートを出る。
大学までは原付きで20分の距離だ。
アキラは原付きに乗り軽快に走っていた。いつもと変わらないそんな一日だったのだが……
交差点に差し掛かり、アキラは真っ直ぐ進む。しかし突然信号無視をしたスポーツカーが突っ込んできた。
アキラは突然の出来事につい隠していた超能力を使ってしまった。
『テレポーテーション(空間移動)』
アキラの姿はパッと消え残された原付きとスポーツカーはぶつかる。
原付きは地面を滑り、そしてスポーツカーはそのままコントロールを失い電柱にぶつかり停止した。
幸い巻き込まれた人はおらず、運転手も軽い怪我で済んだ。
ただし、原付きは大破し、原付きの運転手行方不明という以外は……
アキラは『テレポーテーション(空間移動)』により視界が一瞬で変わる。
始めに目にしたのは、千年…いや、その数倍は生きているだろう大木だった。
幹の太さはこちらから見ただけで40mはあるだろう。
その大木の前で立ち尽くすアキラ。
(ここどこ?確か事故りそうだったからとっさに『テレポート(瞬間移動)』を使ったはずだけど……)
アキラは気がついていないが実際に使用したのは『テレポーテーション(空間移動)』であって、知ってる場所に移動する『テレポート(瞬間移動)』ではない。
「ヤバっ!バイクどうなったかな。『テレポート(瞬間移動)』!……………あれ?出来…ない」
本来ならまだ制御出来ない『テレポーテーション(空間移動)』と事故寸前の生存本能、そして偶然が重なりアキラは異世界へ移動したのだった。
読んで頂きありがとうございます。
次回もよろしくお願いします。