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防衛部隊の気持ち

作者: ちゅにぃ

初めての投稿です。

間違いや文章がおかしい部分もあるかもしれませんが、ご了承ください。

「どうしてこうなったんだろう」

そうやってつぶやくのは何回目だろうか。俺ドークという名前で防衛部隊所属。つまりこの国は戦時中で俺は今死地にいるというわけだ。

「家族は元気にしているかな」

そんなことを考えていると虚しくなる。いつ死ぬかわからないならばなおさら。今日も塹壕を掘って怯えて敵を待つ。この世界での主役は突撃兵だ。戦車も火砲も航空機も開発されていないからだ。もちろん俺も突撃部隊志望だった。【不死鳥のアリゾナフ】や【炎の突撃兵タッツ】などのほとんどの男が憧れるエース部隊だ。

高校でも語り合った。だが不適合と判断され今に至る。

親には

「この国を俺が救うんだ」

とかカッコつけちまったのに。防衛部隊とか言われてもはじめはピンと来なかった。防衛も突撃兵がやっていると思ったからだ。まあそんなに難しくないだろうと考えていたが甘かった。本当にここは狂っている。

人が死にすぎるんだ。昨日は親友のアーコフが死んだ。もう悲しくもない。アーコフと俺は『突撃部隊の若きエース』ともてはやされたりもした。なんだよ、防衛部隊のエースって。防衛部隊は死ぬのが仕事だし、戦線を突破されそうになっても撤退は許されない。包囲されても。軍の上層部は俺らのことをなんとも思っていない。防衛部隊は替えがきくからな。平民でも銃が打てれば戦力だ。機関銃というのも開発されたらしい。えっお前は持ってないのかって?俺みたいなカスには単発のボルトアクションしかもらえねーよ。

「敵兵確認、各員戦闘準備!」

あーあ俺は今日こそ死ぬわ。

ここまでくればだいたい分かる。敵はいつもより多いらしい。親孝行してないし、彼女も作りたかった。

結構まだ未練があるな。

そして俺はもはや家族となった小隊のメンバーに言った。

「今までありがとう。俺らはちゃんと国に尽くしたから神はいい扱いをしてくれるだろう。また来世で会おう。戦争なんて存在しないような世界で。」

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