貴方の腕の血管
白くて細い貴方の腕。
細いけど、結構がっしりとしていて男らしい腕。
腕から手の甲にかけてぷっくりと血管が浮き出ていて。
貴方のその浮き出た血管が……私は大好き。
見ていてドキドキする。
触れたく、なる。
「……ねえ、貴方の腕の血管触っていい?」
そうやっていつも、貴方の許可を得て貴方の腕に触れる。
肘下から手の甲にかけて、ゆっくりと触る。
手のひらや指先に触れる、貴方の血管。
温かくてぷっくりしていて……触れるだけで気持ち、いい。
実は貴方の腕の血管に一目惚れしたなんて……言えない。
貴方の腕の血管に触れながら、そう思うのだった──