6/11
氷室さんと俺はどうせ平行線を辿ると思っていた。が...
二年二組の氷室さんと俺はクラスが違う。
たまたまスカートめくれ事件があったから
ただちょっと会話しただけ。
今も。ただちょっと目が合っただけさ。
俺はまさか、今の不良女子トリオとの会話、聞かれてたかもなと思ったが、別にそれ以上のことは起きないだろ?と思って目を逸らし自分の四組の教室へと消えたのだった。
やがて放課後になり、事件が起きた。
帰宅部陰キャの俺はとっとと家に帰って、
フォトナをやろうと足早に校門を出ようとしたんだ。
だがな。
何故か俺は美少女に通せんぼされた。
「ねぇ、一緒に帰らない?」
急に校門の陰から出てきたもんだから。
ドン!と、俺は彼女の胸に飛び込むことになり。
ま、マジか...!?
と慌てふためいた。
俺はまさかの氷室さんの胸にダイブしていた。