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陰キャな俺が、勇気を振り絞って、お尻に触れないようにスカートの裾を引っ張る...!
俺は氷室さんと会話をしたこともなければ、
目を合わせたこともなかったのだが。
ある日。
平行線だった関係性が大きく動く出来事に見舞われた。
氷室さんが、
女子トイレから出て来て、廊下を暫く歩いて
いる姿を俺は彼女の後ろを歩いてて
目撃してしまったんだ。
ギョッとしてると。
廊下でだべっていた
女子生徒何人かが、
ヒソヒソと騒めき出し。
その理由は一つしかなかった。
氷室さんのスカートがめくれており。
水色のショーツがモロに見えていたんだ。
氷室さんてば、男子からモテモテで。
女子からたいそう嫌われていたから。
誰も指摘しない。
教えてあげない。
スカートがめくれてとんでもないことになってることを...!!