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氷の令嬢は可愛くヤンデレ化しました。

それと同時に。

クラクションが鳴った。


黒塗りの高級車、ロールスロイスがキッ!

と停まった。


運転席から。


白髪頭のおじいちゃん運転手が出て来て。


「お迎えに上がりました」


と綺麗にお辞儀をしてみせた。


「あ、あのね...!紹介するわ...!

私、彼氏ができたの...!」


俺、もうなんか。


彼氏にされてる件。


「なんと...!それはおめでとうございます!

漸く、心許せる男子が見つかったのでございますね...!」


「そうなのー!」


キャッキャとはしゃぎ。


俺は間近で、氷室さんの笑顔を見た。


初めてだった。


てか、多分な。


いままで

誰も見たことなかったと思うんだ。


チラリと藤島を見ると。


やはり、というか。


「わ、笑ってやがる...!!」


と、口をぽかんと開けて。

石のように固まっていた。

藤島がそうなったように。

俺も。


氷室さんの笑顔に完全にノックアウトされた。


心、モロに持っていかれちまった。


彼女の笑った顔、もっと近くで見ていたいと

思った。


右手首を握られ、


「行こ...!!

家まで送ってあげる...!てか、その前に。

パパに挨拶しなきゃね...!」


俺は最初に書き忘れたが。

母子家庭の

貧乏陰キャ。


対して、

藤島くんは。


どっかの大企業の社長息子だから。


経済的には氷室さんと釣り合うのは藤島くんなのだが。


なんか、俺、選ばれちまったっぽくて。


「あ、あいさつ??氷室さんのお父さんに挨拶しなきゃなの??え、えええー」


「大丈夫!絶対認めさすわ...!」


俺は半ば強引に高級車に押し込まれた。


藤島くんは、地団駄を踏んで悔しがってた。


「俺が乗る予定だったのに...!

俺、ベンツしか乗ったことないのに...!!」


バタン。


と後部座席の車のドアがお抱え運転手によって閉められて。


このあと。

俺は大豪邸に赴くことになるのだが。


車中はずっと、氷室さんと恋人繋ぎしてた。



結果から書くと。


こんな事件があって、5年後。


俺は逆玉の輿に乗ることになるのだが。


その間、滅茶苦茶大変だった。


氷室さんの父親の跡を継ぐべく。

経営者になるための素養を北京大学で学び、

その費用とか全部出して貰ったんだけど。


大好きなゲームをろくにやれず、

勉強三昧だった。


結果的に、無事に大学を首席で卒業できたんだけど、毎日が苦しかった。


でもな。喉元過ぎればなんとやら、で。

今は滅茶苦茶幸せだ。


母親は俺の結婚を、もう、手をたたいて喜んでくれたし。


それでな。


昔の、氷室さんを端的に表した言葉。


氷の令嬢なんて言葉がなんの意味も持ってないんじゃないかってほど。


かつての通り名が嘘みたいに。


嫁は俺に滅茶苦茶デレデレしてる。


特に夜!ベッドの上で、なんだが。


詳しく描くとヤバイんで、皆さんの想像にお任せすることにする!




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