表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

10/11

水色のレース使いのパンツを氷の令嬢は穿いていた

た、大変だ。


俺は学年一のイケメンと比べられて。


彼女の中では、俺の方がかっこいいってことに

なっちまっているようだった。


話は尚も続いていた。


「山吹が何をしたっていうだよ...!?こんな運動もできない帰宅部で!成績も最悪で毎回、補習組なのに!その、ど陰キャに氷室さんのこと惚れさせる要因があるわけねぇんだ...!!」


「スカートの裾がめくれてるの、直してくれたわ...」


「え」


「私が恥をかかないように。

私の下着が男子に見えないように、そっと

直してくれたわ...」


「ええ」


「待て待て待て!

山吹の奴は!氷室さんのスカートの中を見たってことか...!!」


うん、そうだ。


偶然にも俺は水色のショーツをモロに見ちまって。


さ、さり気なく直したまで。


「山吹くんにはね。

私のレース使いの派手な下着をモロに見てしまったわけだから。責任を取って、

彼氏になってもらおうと思ってる...」


「な、なんだと...!?」


「おいおいおい!いつになく、氷室さん、

顔が赤いけど、大丈夫かよ...!」


「触んないで...!」


パシン... !!!


「いってぇ...!」


どうやら。


藤島のやつ。


氷室さんのおでこかどっかに触れようとしたらしかった。


俺の首元から。


左手が外れて。


俺は自由になった。


胸元から解放されて。


自由になった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ