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いまは封鎖中  作者: Pー龍
第二章 幼女とおっさん
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第八話 タイムトラベルにおける課題

4月16日改稿 改稿後は縦書きビューワー推奨ですが、横書きで見たところで問題は無いはず。スマホは相変わらず見づらいかもしれません。

「許してにゃん。」


 おや、冷風が吹き始めたようだ。ビルの空調が動き始めるタイミングですか?

 ちょっと風の勢い、強すぎなんじゃないかなぁ。

 電気代もったいないよ。デンコちゃんがおこだよ。

 幼女は猫の手ポーズで何かやっている。


「それは一体なんのマネだ?」

「お前さまよ、まさか…も○ちを知らんのか?」


 呆然と目を見開いて、人のことを見やがって、


「知ってるよ。○もちのこと、おっさんは大概みんな大好きだよ。引退するんだって聞いてショックだよ。いい先生になって欲しいと心から願ってるよ。」

「知っておるではないか。」

「……」

「あのな、お前さまは知っとるかのぅ? SF小説なんぞでは時折、過去や未来に行ったり来たりってのがあるようじゃがの、あれ、無理なんじゃぞ。時間は常に一方通行なのじゃよ。未来にならコールドスリープで行くことが充分可能なんじゃが、過去へは行けぬのじゃ。この前、未来から来たちょっと天然入ってて、巨乳で騙されやすそうな娘がそう言っておったぞ。わらわも、詳しく聞きたかったんじゃが、禁則なんちゃらに触れるゆうてのぅ、詳細は教えてくれなんだのじゃ。ケチじゃと思わぬかや? しょうがないから、ググってみたんじゃがな……たいむ……ぱら……なんちゃらゆうのが発生するらしいのじゃ。時間の逆行は現代のどの科学者によっても無理なのじゃ。

 うむ、ほれ、じゃからの、他のお願いでおなしゃす。」

「……」


 突っ込まないぞっと。

 ……よし、俺よく我慢した。俺すごい。


「ほら、物理学的に無理なことはほれ、無理なのじゃよ。無理なものは無理なのじゃ。わらわ言ったよな、さっき言ったよな、覚えておるかや。わらわが悪いみたいに思われるのはすこぶる心外なのじゃ。ちな、スコビルは辛さの単位なのじゃ。わらわに出来ること限定じゃって言うたのに、お前さまが無茶ぶりするからいかんのじゃぞ。」

「じゃあお前に何ができるんだよ。逆に聴くよ。お前にはイッタイ何がデ・キ・ル・ン・で・す・か? 神様ですから、さぞかし色々とできるんでしょうね。」

「うむ、もちのロンじゃ、ツモでは無いのじゃ。んとなッ、かくれんぼじゃろ、それとなぁ、いたずらじゃろ、ようちゅーばーとなぁ、人生相談もやるぞ。どうじゃ、興味ないか? 占いもできるのぅ、アトは……」


 神様ってそんなに無能でいいのでしょうか。

 ……別に問題ない気もするね。だから信者に食わしてもらっているのだね。養ってもらってるんだね。うんうん、神様は無能でも問題ないね。


「物理的にお前に出来ることでいいんだよな。」

「うむ、かもーん。バッチ来~い、へいへーい。」

「先方にさ、お前が俺のことを殺人未遂に合わせました。イマのイマ迄俺の足を止めてしまいました。遅刻したのは全部お前のせいです。俺はまったく悪くありませんって土下座してみようか。」

「……ふぇッ……そうじゃ、そうか……うむ……これがあれで……あれがそれで……でものぅ……やむなしじゃから……でもなぁ……あれは……いや……でも……あぁ……だから……しかし……うぅ……」


 すげぇ嫌がってやがる。

 これまた、幼児虐待事案発生みたいじゃね? あれ~? ワガハイ確信犯であります。


「さっき土下座してたじゃん。」

「あれは勢いじゃ。あのタイミングならいけたんじゃが……何事もタイミングじゃって言うじゃろ。勢いあってこそなのじゃ。こう、なんというかのぅ、気分? いい感じに盛り上がってこそなのじゃ。それに知らぬ人に会うのは、なんじゃこう、な、怖いのじゃよ、対人不安? 対人恐怖? みたいな? お前さまは、わらわを誰に謝れせたいのじゃ?」

「ちょっと待て、えっと……」


 胸ポケットの中に入れといたはずですよ。ハロワでもらった書類……あったあった、ありました。


「えー、株式会社……惑星侵略? 中央営業所? (へー、変わった名前の会社なんですね、こうゆうのもキラキラネームって言うんですか?)ギルド本部人事課長の荒熊……ジョニーさん?」

「なにッ、ジョニーか? ほぅ、そうかそうか。なら簡単じゃ。マブダチじゃもの。土下座すれば良いのじゃったかの? ほれ、行こうか。早うせい。こっちじゃぞ。ほれ、お前さまよ、わらわについて来るがよかろう。」


 立ち直り早ッ。


「それはそうと、お前さまよ、ギルドにいったい何の用じゃ?」

「採用面接を受けに来たんですが、」

「ほう、そうかそうか。うむ、わかった。採用決定じゃ。」

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