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いまは封鎖中  作者: Pー龍
第三章 ギルドとおっさん
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第十二話 大人の社交場

4月16日改稿 改稿後は縦書きビューワー推奨ですが、横書きで見たところで問題は無いはず。スマホは相変わらず見づらいかもしれません。

「えぇっと、ちみっ子改めちみっ子社長? 本当に?」

「うむ、わらわ偉いんじゃぞってゆうたじゃろ。部下もいっぱいおるゆうたじゃろ。あそこにおらなんだ部下もまだまだいっぱいおるんじゃからな。」

「ふーん。さようですか。偉いえろーい。――で、どこから紹介してくれるんだ?」

「そうじゃのぅ、さっきギルドの中はだいたい見せたからのぅ、あぁ、トイレはそこじゃ。中は広いぞ。手洗い場のところにな、大きな鏡があっての、全個室温水お尻洗浄機付きじゃ。便座もぬくぬくなのじゃ。あれ冬場はいいんじゃけど、春秋の微妙な季節に電源入っとると、誰かが座ったあとみたいで、嫌じゃね? ホントは、冬場も微妙なんじゃけど。トイレは試して見ないでも大丈夫かや? ふむ、そうか。非常階段なら向こう側じゃのぅ。ギルドの入り口との反対側にあるのじゃ。そうじゃのぅ、他のフロアへ行ってみるかのぅ。なら、地下の温泉と医療施設からでどうじゃ。」

「それでいいと思うよ。」

「じゃ、わらわに触れておるがよい。すぐに移動するでのぅ。」


 あぁ、さっきの移動もこれだったんですねぇ。

 急にまわりの景色が変わりました。これ、すげぇ便利。

 ただ、本当に地下に来てるんだかは、わかりませんけどね。

 ここは医療施設なんだそうですよ。窓口にはナースっぽい人が座っています。

 やっぱりここでスリッパに履き替えるんですね。

 靴はどこへ?

 あぁ、靴はそのまま脱ぎっぱなしで置いておいていいのですね。


「カネッチおるかや?」

「はい。院長室にいらっしゃいます。」

「中に入ってもよいのかや?」

「えぇ、どうぞ。こちらから内線でお知らせしておきますね。」

「ほれ、お前さまよ、こっちじゃ。」


 どうやらカネッチさんは院長さんらしいです。お医者様なのですかね。

 でも、なんでお医者様がギルドのインセンティブの管理をしてらっしゃるのでせう?

 それと、……

 ナースさんがバインバインさまでした。

 ようやく出会えましたね。運命を感じます。

 ここには天使がおわします。

 ここは天界でしょうか。

 これから、できるだけ毎日、怪我をするように努めなければいけませんかね?

 やる気がみなぎってまいりましたよ。

 よおーし、がんばるぞぉ。

 おじさん、がんばっちゃうぞぉ。


「カネッチー、よっす。(ドア豪快に開け放つ。)」

「あら、めずらしいわねぇ、オヒルネ様が歩き回ってるなんて、その子はどなた? 紹介してくださるのかしら? まぁ、あら、いいオ・ト・コ。新人さんなのね。あなた、今夜のご予定、空いてらっしゃる? ご馳走しちゃうわよ。美味しいディナーでも食べながら、人生についてアタシと一緒に語り合いましょうよ。アタシ、こう見えても経験豊富だから、初めての人でも大丈夫。自信あるわよ。いかが? 素敵な大人の体験してみない? あらっ、そぉぅお? 残念ねぇ。じゃ、また今度、誘ってね。チュッ♡」


 カネッチさん、まさかのオネエ。

 毎日怪我だけはしないように努めなければいけません。

 ここは魔界ですた。


 この後、俺はカネッチさんに新人冒険者として紹介され、以後よろしくお願いしますのご挨拶を痛しました。ぐっすん。


「次は温泉なのじゃー。今は営業準備中じゃから、ちらっと中の様子だけ紹介するのじゃ。」

「えぇ、それでお願いします。」

「この温泉のポイントはな、ここのフロントで買えるミルクなのじゃ。一日限定10本なのじゃ。」

「牛乳ってあんまり好きじゃないんですけど。」

「そうなのかや? でものぅ、おっさん大喜びのミルクなんじゃがのぅ。いらんかのぅ。さっきの診療所で受付やっとったお姉ちゃんなんじゃが、スジャータさんゆう名前なんじゃけど、あのな、ここで買えるミルクはスジャータさんのミルクなんじゃ。ホンにいらぬか?」

「それって?」

「うむ。牛の乳ではないぞ。スジャータさんの乳ぞ。」

「ちょっと、ダッシュでフロント行ってきていいですか?」


 買えました。営業中ではないからと一度断られたのですが、ちみっ子がとりなしてくれたおかげで買えました。ちょっとお高め、1本200㏄入りで1,000円ですた。そのくらいのプレミアは当然あるでしょうとも。2本買って、その場で1本飲んで、もう1本はお土産にしたかったのですが、限定商品です。営業時間外ということもありますので、涙を拭いて1本で我慢するのです。


 美味い。

 なんということでしょう。

 なんというやわらかな甘みでしょうか。

 この乳臭い芳醇な香り。あぁ、これぞミルク。これぞ乙Π。


「なぁ、お前さまよ。ちょっとキモい。」

「男の性なのです。是非、ご理解いただきたい。」


 堪能致しました。

 これは良いものだ。

 空き瓶はここへ置いといて構いませんか? えぇ、よろしくお願いします。

 大変おいしゅうございました。 あの、取り置きなどはできませんか?

 はぁ、ダメですか。 


「のぅ、お前さまよ、湯船のほうも見に行こうぞ。まだ湯は溜めておらぬ筈じゃが、壁絵が見事なのじゃぞ。」

「ほぉ、どれどれ、見せてもらいましょうかね。」

「(引き戸ガラガラがらーッ)ほれ、これじゃ。スーパーリアリズムの画法で描いた『江戸時代風の女風呂の様子』なのじゃ。どうじゃ、エロいじゃろ。何人か男も交じっておってな、交わっておるのもおるぞ。ほれ、そことここじゃ。

 ちな、女湯のほうの壁絵には男湯の様子が描かれておるのじゃ。」


「……」

「わらわは、このおっぱいなぞ、おすすめじゃと思うのじゃ。」

「子どもは見るんじゃありません。ここはもういいですから、次行きましょうか。(あとで、ゆっくり湯船に浸かって鑑賞させていただくことにしませう。)」

「そうかや? お前さまには、おすすめじゃと思ったんじゃがのぅ。」


 地階は全体的におとなゾーンですた。

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