7.
愛加里さんは私と同じくらいのセミロングの髪に、私の憧れの栗色に、緩くふわふわパーマをかけて、端整な顔立ちに愛くるしい眼差しを持っていて、
女の私から見てもドキッとするような、THE・美人だった。
お化粧も上手なのだとは思うけど、いやいや、元から美人が化粧したら、究極の美人でしょうよ……。
思わず見とれてしまった。
鈴の鳴るような、ふんわりした声で、
「デートだと思ったから、知らん顔してようと思ったんだけど、バイトさぼったと思われたらイヤだからつい……。ごめんね。」
と言いながら、申し訳なさそうに、でも興味津々といった感じで私達を見た。
「わかったよ、ハイハイ、さぼってないんだね。じゃあな。」
拓海はさっさと話を切り上げようとする。
「何か頼んできなよ?」
愛加里さんは拓海に、レジカウンターのほうへ目線を送った。
「……何にする?」
「えっ、いや、あの、私も行く。」
一緒に行こうとすると、
「拓海に行かせといたらいいの、いいの。」
と、楽しそうに、愛加里さんは拓海一人でレジカウンターへ行かせる。
「何にする?」
と、愛加里さんに聞かれる。
仕方なく私は、
「……アイスラテ……。」
と、口にした。
愛加里さん……美人だけど……仕、仕切るタイプ……?
拓海が愛加里さんにムッとした顔をしながら、レジカウンターへ一人で行った。
「あっち行って座ろう?」




