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26.
「帰る? マジで? ここで暮らせば何不自由ないだろ? なんであんな言いなりになる世界に帰りたいんだよ?」
そこに、いつも遊んでるモンスター達が、どこからともなく一匹二匹とあらわれてきた。
直矢はお構いなしに話し続ける。
「アーモンドの催促だろ? 夏帆、渡してやれよ?」
直矢に言われて、その通りにした。
「一つ、条件がある。この国にいる商人達が、俺達を倒す計画を本格的に立ててきてる。商人を倒すのを条件にしないか?」
直矢の目がキラリと光った。
嘘だ……。
私は直感的に、感じた。
と、その時、いつの間にか数え切れない程に増えていたモンスター達が、一斉に飛び上がった。
ドーン!
物凄い地響きと共に、
「あっ!」
「あっ!」
「キャッ!」
足元の感覚がいきなり、なくなった。
そして目が覚めると、そこは拓海の家だった。




