表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/27

24.

拓海もロープを掴むと、歯を食いしばったような表情で、地面に降りてきた。



私はそこで、ポロポロと涙をこぼしてしまった。



「拓海、もう帰りたいよ……。」



「そうだよな……ん? 泣いてるのか?」



拓海は困ったような顔になった。



私は涙が止まらず、そのまま下にしゃがんでしまった。



どうしてこんな目に遭うの?



今日……今って、拓海との初めてのデートのようなものじゃん。なのに、なんで……? 直矢は直矢で敵としてあらわれてくるし……。私達、帰れるの?



「なあ、夏帆。」



拓海もしゃがみ込んで、優しく言った。



「泣くなよ。泣きたいのは俺だって一緒だ。直矢がなんであんなになっちまったのか……。」



拓海の喉がコクリと鳴った。



私は手で涙を拭う。



「3人で必ず戻ろう、元の世界に。直矢、何か知ってるかもしれねーじゃん。隣の国からこっちの国へ来たくらいなんだからさ。」



ポンポンと頭を撫でられた。



「うん……泣いて、ごめん。」



「いいよ。夏帆の泣いてるの、初めて見た。」



「やだ。恥ずかしいな。」



私達は立ち上がると、顔を見合わせて、お城の中へ戻って行った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ