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21.
ドスン!
ボスン!
私達は大きな樹木の枝に引っかかった。
葉や枝が顔や体に絡み付く。
「何すんだよ、直矢!!」
横で拓海が怒鳴った。
私は不安定なバランスに気をつけながら、上を見上げた。
窓辺に直矢が立っていた。
「ご苦労さん、ドラゴンを倒してくれて。
俺は元々、隣の国の国王で、この国を乗っ取りたかったから、助かったよ。
今、俺の元々いる国では飢饉がひどくて、何のアイテムも手に入らない。
皆、あちこちの世界に逃げてしまったよ。
だけど、俺は、隣の国であるここを支配すれば、モンスター共を従えて、また国王として崇められる。
だから君達に出会えたことは幸運だったよ。なんせ、君達はアイテムのカードやシールを持って、この国へ来たもんな。
どうやって来たかなんて、どうでもいい。」
そこまで言うと、直矢はニヤリと笑い、
「アーモンドのカードが残ってるだろう? それを渡してくれるなら、助けてやってもいいぜ?」
と、ロープを見せながら言ってきた。
「そして、俺に忠誠を誓え。この国を立て直すんだ。お前達を最初の家来にしてやろう。」




