13.
私の後ろに拓海がいた。
「っいってー。」
拓海は頭を撫でながら、その場に立ちすくんだ。
「何だ、ここ……。なんで直矢もいるの?」
「拓海!」
私は拓海の声を聞くと、気が緩んで泣きそうになった。
「拓海、ここ、どこ……?」
声が震えた。
「全っ然わからねぇ。おい、直矢!」
目を閉じてる直矢に、拓海が声をかけた。
「う……ん。」
直矢はパカッと目を開けた。ゆっくりと立ち上がり、
「なんだ、お前達? 誰だ? ほんで、ここ何?」
と、言いながら、直矢はまじまじと私達を見たあと、周りを見渡した。
「は? お前何言ってんの? 俺と夏帆じゃねーかよ。」
「だからお前誰だっつーの。俺はお前達のこと知らねぇ。」
私と拓海は目を見開いて、お互いを見た。
「お前、頭でも打ったんじゃねーの? 俺と夏帆はたしかに頭打ったよ。お前もどっか打ったのか?」
「打ってねーよ。俺は家にいて、気付いたらここで、お前達がいた。」
私も拓海も無言になった。
「なんだこのシールとカード。あれ、レアカードあるじゃん。レアシールも。」
直矢は手にしていた、キャラクターのプリントされたシールとカードを見た。
「直矢、それ知ってるだろう? 魔法の箱の中身だよ。」
「魔法の箱? ああ、子供ん時、流行ったな。」
時折、冷たい風が突風のように吹く。
晴れ間も見えない、曇り空だ。
周りは草原を廃墟にしたような感じで、巨大な石のモニュメントが所々に立っている。
時々、ドシン! と音が聞こえる。
私の肩はその度にビクッとなる。
空から同じ形のモニュメントが降ってきて、4つ集まるとパラパラと小さな音を立てて、モニュメントは消えていく。
「なんだあれ? パズルゲームと同じじゃねーかよ!」
直矢が大声を出す。
ドシン!
また大きな音がして、モニュメントが一つ消えた。
「と、いうことは、1つめのモニュメントがどこから現れてくるかわからねーってことだな。」
直矢が言うなり、私達の近くに1つめのモニュメントが落ちてきた。
「おい、逃げよう!」
拓海が叫ぶ。
「どこへ!?」
直矢も叫んだ。
「上から降ってくるから、上を見ながら行こうぜ!」
「だからどこ行くんだよ!?」
二人のやり取りを耳にしながら、私は廃墟と化した草原の先に、灰色のお城があるのを見つけた。
「見て! お城の近くにはモニュメントが落ちてきてないみたい! お城まで逃げよう!」
と、私も叫んだ。
私達はお城へ向かうことにした。
一歩踏み出した時、目の前にとても小さな小人が現れた。




