音楽
私は
エレキギターと
アコースティックギターと
エレキベースと
歌
をやってきた
とても
とても
楽しかった
ことにロックバンドというものは
夢の様だった
音楽と言うには余りに拙く
文学と言うには足りず
ショーとして成り立つかと言われれば
知らねえよバカと
悪態を吐き
歌の様な
独り言の様な
言葉を
撒き散らして来た
誰かに聴いて欲しくて
聴いて欲しくなくて
声を上げて
訳のわからないことを叫び
無茶苦茶に
エレキギターを弾いた
その点に於いては
ギターは
無茶苦茶にしても
あとは他の奴らがやってくれる
という認識で
好きだった
然し
ベースもまた
歌いながら弾くと
しっかりと言葉に
乗せている気がして
好きであった
兎に角
私は
バンドが好きだった
特に
3人編成のバンドが
好きだ
最少の人数で
全員が力を出さないと
噛み合わないと
どうにも上手く行かない
凄く難しい事だけど
其処には
美しさすら感じてしまう
ロックンロールは
音楽ではないのかもしれない
でも
もっと大事なものかもしれない
私の生きる糧になっているけど
塵のようなものなのかもしれない
でも
それでいいんだ