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嫌いな世界に一輪の華。

作者: 巴 琥珀


16歳初めてあなたを知り、恋をした

17歳あなたとの出会いに感謝した

さぁこれからの人生はどうなるのでしょうか



----------出会い

高校生になって半年、あまりクラスになじめない日々

何の取り柄のない自分が小さく見える

周りはみんな恋をして輝いて見える。

そんな場所で生きても意味がないんじゃないかと思う

だから、屋上で1人いるときが一番楽。

「このまま消えちゃえばいいのになぁ・・」

「そんなの俺がさせない」


誰かの声がしてふと上を見上げると、赤茶色の髪をした美少年が自分の顔を覗き込んでいる

「誰?」私が睨むように聞くと

「俺?俺は1-Bの新田 隼人」同時にいい香りもしていた

「お前は?」そう聞かれて焦って答えた

「え・・えっと1-Aの笠原 亜美です・・」

「突然なんだけどなんで消えたいの?」なんか聞かれたくないこと聞かれたな・・

「いやっ別に言いたくなかったらいいよ・・」

「ううん。いいよ、言うよ・・・」

結構長々と2人だけの昼休みの屋上で語ったでもそれに頷いてくれた新田君。

相談にも乗ってくれて今まで誰にも言えなかったこと全部、全部言った。

気がすごく楽になれて泣けてきた。

長々と語ったからチャイムにも気づかず時だけが過ぎた

「あっ!!もうこんな時間だったの!?」ふと見た携帯でやっとわかった時刻

それは昼休みから2時間以上たった時刻だった

「げっ!?馬路かよ・・・授業サボってんじゃん俺ら」

そういって笑ってる君は丁度、屋上から見えた夕日と君が重なって眩しい程輝いていた

「ほんとだ!?ちょっとワルだね」

「ほんとだよなぁ」そんな会話で互いに笑い合って幸せな時間を過ごした

その時の私もほんの少しだけだけど、輝いていた気がした

「また何かあったら相談に乗るよ」そう言って手を振りながら帰って行った

「ん?何かある」私の足元に紙飛行機が落ちていたその中を見ると

【また泣きそうになったり辛い時ここに連絡して!】それと、ともに書いていたのは携帯のアドレス。


その手紙は君の優しさと香りがあってまた泣けてきた、その時初めて知ったんだ

【人間は誰でも最初から幸せで、幸不幸もない】ということ

それともう一つ知ったことがある

【私は隼人君が好き】その時自分にも無限の感情があることに気が付いた

私は間違っていたんだ、周りばかり恋をしているから私以外には無限の可能性があると思っていた

でも、そんなの地球上の生き物全てにも有るということ、君のおかげで知りました



--------------半年後

あれから私は、少しは自分を変えられた

でも未だにあなたには告白できずに時だけが過ぎている

屋上に行くのも日課になっていた。多分それは隼人君に会える可能性を信じているから

でも、あの時貰ったアドレスは登録したまま連絡は出来ていない

少し、恐怖を感じていたんだと思う。

最近では日課の屋上にも怖くて行けないずっと教室にこもっている生活

前の暮らしに戻っている気がした


「亜美、お願い!!屋上に忘れ物しちゃったんだけど、先生から呼び出しくらったから宜しくッ」

私のたった1人の親友、小松田 優里 からの頼み事だから・・・

「仕方ないなぁ・・・」そういって屋上へと行った

「屋上に行く通路を通るの3か月ぶりだなぁ」

そして屋上の分厚いドアを開ける

「この感覚、久しぶりだなぁ・・・」

その途端、涙があふれる。半年前の優しさが愛しくて愛しくて・・

「連絡くれたら良かったのに」誰かの声がした振り向くと赤茶色の美少年が・・・もしかして。

「隼人・・・君?」

「うん、そうだよ半年ぶりだね」少し背が高くなっていてイケメンになっていた

「なんでここにいるの!?」

「小松田に頼んだんだよ」

「え・・?だからいきなりあんなお願いを・・・」

「それより、なんで連絡くれなかったの!?泣きそうになれば呼んでって言ったのに」

やっぱり見た目は少し変わっても優しさは変わってないなぁ・・・

「ご・・ごめんね。勇気が出なくて」

「まだ、臆病なところも変わってない、克服できてないじゃん自分に」

「ごめんね、ごめんね、」泣きながら必死に謝った。

「ッそんなに自分責めたらダメだろ」

そういって隼人君は私を力強く、優しく抱きしめてくれた

「―-----------。」隼人君はそう私の耳元で呟いた

「うん、あたしもッ」

そして私はその時初めてのキスをした。

【好きだよ、亜美。】

その時の真昼の太陽が私たちを照らしているようにも見えた



--------------3年後

「もしもし?今大丈夫?」

「うん、さっき面接があったけど今終わったところ」

「隼人君はどうだった?」

「まぁなんとか上手くいって受かったよ」

「おめでとう!!私も頑張らなきゃね」

「あっ!そろそろ次の面接始まるから、じゃあまた連絡する」

「うん。頑張って」

あれから3年後俺らは大学生になって、就活中

俺はなんとか面接に受かって宇宙関係の仕事に就いた

亜美は今でも就活中だ。

多分これからはあの日の輝きのように今を輝くことをいつも願って生きています




     ✿読んでいただきありがとうございます!!✿


✿初投稿なので上手くないですが読んでいただき有り難うございます

 

   ✿次回は【嫌な世界に一輪の華】の人物図鑑をかきます 

 

✿隼人の過去や亜美のトラウマなど詳しく書きますのでまたお願いします


      巴 琥珀  tomoe kohaku 

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― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして( ´ ▽ ` )ノ とても素敵な話ですね‼ 時系列ごとに区切ってあってとても読みやすかったです これからも頑張って下さい
2012/11/24 14:46 退会済み
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