表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/7

六匹眼▼「火曜日は始まりの終わり」

六匹眼▼ 「火曜日は始まりの終わり」




3 魔訪は存在する。まるで、お伽噺を嘲笑うかのように。君の隣でひっそりと息を潜めている。

4 魔女は、ウィッチテラーにて虎視眈々と君の到着を待ち構えている。



          ▼ Ω ▼ Ω ▼ Ω ▼ Ω ▼ Ω ▼



 白い部屋。

 白い壁。

 白い机。

 白い椅子。


 統一された、純白の空間。

 画一された、虚無の空間。

 支配された、魔女の空間。



▼「おっとっとっと? これはこれは、また珍しいお客さんだぁ。招かれざる珍客ってやつかな」

「……… うぅ、にゃ」


▼「いっヒヒヒヒ。駄目だよぉ? 絶対駄目さ。こればっかりはね」

「……… ぅ」


▼「そうそう。番外である君、ジョーカーである君の出番はまだまだ先さ。幾ら君でも順番は守ってもらわないとね?」

「……… ぁ、う」


▼「さてさて。あんまりここに長居させていてもよろしくないし。意識も無いし。まだここに来る資格も無い。名残惜しいけど、君には強制退去してもらおうかな」

「………」


▼「やれやれ、これは幸せになるための手段。何度謝ったって、もう止められない。誰にもね。それに、遅かれ早かれ君の出番も必ず廻って来るんだ。焦る事は無いよ」

「……… にゃ、ぁ」


▼「特等席は確保してあるんだ。それまでは、好きなだけ《魔眼》探しでも果てなき自問自答でも、こっ恥ずかしい自分探しでも何でもやっていればいい。気が済むまでね。ふふっ。それじゃ、また会いましょう? 可愛い可愛い子猫ちゃん」



 END

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ