感動(?)の再会
正月、俺紫苑翠星はあ然としてした
1年ぶりに実家に帰省すると駐車場だった隣の土地に家が建っていた。家でくつろいでいると甥っ子が雪が降ってきた〜とはしゃいで帰ってきたので久しぶりの行きだなと窓を開けると、忘れていたが当然のごとく隣の家がありカラッと隣の家の窓が開いた。こんなところで初対面とは運命か、と思っている自分自身に嘲笑しているところであ然としているのだ。
「…翠星君?」
「……翡翠!?」
「まさか忘れてた?笑」
「そんな訳ないだろ」
彼女の名は東雲翡翠、中学時代学年1位の学力を誇った一方、幼少期からモデル、子役として活動していた程の美貌も併せ持つまさに神は二物を与えずという言葉を身をもって否定しているような存在だ。
彼女との出会いは中一の時、俺らの中学は2つの小学校から集まるのだが、翡翠は俺とは違うもう一方の小学校の出身で、同じサッカーチームにいた友達から子役をやっている女子がいるとはそれとなく小耳に挟んでいた。
そして中学に入学するとなんと彼女は同じクラス、しかも席も斜め後ろで割と近かった。
彼女の第一印象は恐ろしい程顔が整っていて、中一とは思えない位大人びていてとにかく美人という感じだった。しかし、僕は根っからのコミ障で翡翠とは全く話すつもりは無かったのだが、僕の親友である乙坂がこれまた根っからの女好きでそいつの金魚のフンのような感じで翡翠とも少し話すようになった。しかし、すぐに何か言葉では形容しがたい違和感にぶつかった。なんと翡翠は女の子が大好きであった。恋愛対象が女という訳ではなく、ただただ女の子が大好きなのだ。
「久しぶりだね。元気にしてた?」
「ぼちぼちかな」
「全然変わってないね!」
「それは…いい意味として受けっとておこう
翡翠は割と変わったか?」
現在の彼女は少し髪が明るくなっているが、落ち着いてみえ、美人特有のオーラを醸し出していた。
「そうだね。…ありがとう」
と、窓の奥で翡翠を呼ぶ声がした。
「んじゃ。またね翠星君」
「じゃあな」
こうして不思議というかはっきり言って変な場所で再会を果たした俺は無意識にまたねと言ってくれた翡翠の言葉へ少なからず期待してしまうのだった。
ど素人が思いつきで書いたので拙いものになっていいると思いますがぼちぼち書いていこうと思います。