2.〈動物使い〉
2.〈動物使い〉
「よく来てくれました」
「あなたは?」
「私はあなたにスキルを授けたものです。実は今回は、あなたに相談があったため呼びました」
スキルを授けたとなると女神か、他の生徒もあったのだろうか。というか僕はどんなスキルになったんだ?
「どのようなスキルになったか気になるでしょう。あなたのスキルは〈動物使い〉です」
「!」
「そうか。あんま使えないスキルになっちゃったか」
「・・・。それほど驚かないのですね」
むしろ僕の反応にあっちが驚いているな。女神も驚くとかあるのか。
「まあ、しょうがないですね。別にスキルが使えなくても最悪魔術で戦えるので」
正直なところそれしかないからな。
「で、使えないスキルなのになんの相談が?」
「それは、私の古き友人を助けてほしいのです。動物使いのスキルを持っている人間にしか意思疎通ができないためです」
「私も意思疎通はできるのですが人間界に行けない身で、もう長いことそのスキルが選ぶ人間が出てこなかったので彼と会えていません」
案外寂しそうにするもんだな。
「なるほどわかりました。それでその方は今どこにいるんですか?」
「今はあなたが暮らしている国に隣接している森林に身をおいているはずです」
ふむ。近くにある森林となるとレイク大森林だろうな。
「まずは魔力をできる限り放出してください。その魔力の波紋を受け取った彼のもとへあなたを転送します」
「おそらくあなたなら近づかれるのも嫌がらないはずです」
「もうすぐ刻限のようです。それでは頼みましたよ」
こんなことがあの一瞬で行われていたというわけだ。どういう原理なんだろう。
・・・、こんなしょうもないこと考えても意味がないか。
ふと、窓の外を見る。
もう、夕暮れ時だな。流石に他の生徒も自室に戻ってきたようだ。そろそろやるか。
魔力を体の中心に集め放出する!
・・・。シャン シャンシャン
誰かが呼応するように返してくる。
身体がだるい。こんなことになるのか、目を開けることすら重い。
目を開けるとそこは自室ではなかった。これがまさに桃源郷というやつなのだろうか・・・。
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