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気づいたら悪の帝国に引っ越していました。  作者: 楽々天馬
引っ越したら一万年前の世界と繋がっていた
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女の子が、きゃあ〜と言ったら

ダイエットのためにせめて通学は歩かないと、とにかく歩く歩く歩くぞ。

でも、百二十キロなんだよなぁ。

段々と高校の校舎が見えた辺りから憂鬱になってきた。

昨日は体重計を2台横並びで計って、百二十キロがでたときは家出しようかと思ったし、眼鏡も壊されて、とにかく鏡見てませんでした。

ていうか、鏡、割りたい。

あーあー、学校行きたくない。

嫌、行かないと。親父に申し訳ないよなぁ。

それに俺は好きでデブしているわけだしね。

ところが重い重い足取りが。

「きゃあ〜、あの人、ヤバいよ」と女の子の悲鳴が。

やはり。この俺か。嫌、俺でしょうね。

青嵐高校の女子はみな、白いセーラー服に青いリボン。黒地に青いチェックのスカートで可愛い女の子に嫌がられるのは、かなり辛い出来事だ。

「本当。マジ、ヤバいよ」

「きゃあ〜」

セーラー服の女の子が段々と増えて。

「きゃあ〜」「ヤバい」の連呼だった。

確かに百二十キロは、ヤバいかも知れないけど。それを人前で言うかなぁ。

居た堪れずに走った全力疾走なんて生まれて初めてだがやけに足取りが軽い。

なんでだろう?

あっという間に学校に着いた。

あーっとちょっと愕然とした。

教室に入らないとダメなんだろうなぁ。

さっきの「きゃあ〜」が思い出してしまいました。

担任の先生は、小柄で可愛いらしい山口莉子やまぐち りこ先生。

優しそうだなぁと。つい思ってしまった。

さてと、2年A組だ。入らないと。

行けないのかなぁ。

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