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気づいたら悪の帝国に引っ越していました。  作者: 楽々天馬
引っ越したら一万年前の世界と繋がっていた
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彼氏が眼鏡をはずしたら

麒麟の池のベンチにぽつんと真田 彰人さなだあきとは、座っていた。

蓮がいっぱい池に覆われていて月に照らされて不思議な光景だ。

銅像があった。

龍の顔と身体は鹿、獅子のような立髪みたいな毛と途中、鱗で覆われた変な獣だ。

なんで、こうなんだろう。

あの事件のせいか?

でも、だからといって、薫ちゃんやソラにあんな失礼な態度をとっていい訳じゃない。

あれは、八つ当たりだ。

ここの住民にもなれず誰とも上手くいかない。

ぽっちゃりの頃と全然、変わんない。

見上げてると月は、美しかった。

満月だよなぁ。

麒麟って、何かの能力者なのかなぁ。

改めて自分の能力をチェックすると。

物質化する能力があるんだとそう思えることがあった。何もないのに、突然、物体が発生する。それと透視能力。

あははは!急に可笑しくなった。

眼鏡は要らないよ。 

道理で学校へ行く道すがら豆腐屋さんのガラス戸に映る自分の姿が、美少年であると気づいていたけど。

見たくなかった。

生きていると見たくないことや知りたくもない事が多かった。

ぽっちゃりは、そんな弱虫の俺を強化するためのプロテクトだった。

明日、薫ちゃんに協力しないとね。


ところが影から覗く人間がいた。

公安の池上いけがみ 陽斗はるとは監視というよりも罪悪感で、暴漢に襲われたら誘拐されたらと。美少年だから海外に売り飛ばされたら。

たら、たら。

頭の中は、たら、たらだらけで、つまり心配だった。 


ここで、公安について説明をしよう。

「公共の安全と秩序」のための警察の上位クラスのメンバーで構成されているのだが。

思いっきり、私情で動いていた。

手紙は読んでもらえたみたいだし、なんか一応、自分の仕事にも関係してくる事件に首を突っ込んでいるということがわかった。

「池上先輩」

と黒いスーツに身を包んむ後輩の

宮間みやま はじめが声をかけた。

公安のスーツや靴は、特殊な超能力者対応の素材で造られていた。

従って透視能力者や聴覚能力者には感知できない。

肉眼でしか相手を認識できないのだが、彼ら彼女らは、プロである。見つからない。

 さて、宮間みやま はじめは瞳が大きく可愛らしい感じの青年である。

 20歳を越えてのに声も可愛い。

 宮間は、少年暴行事件には関与してなかったので熱心に仕事をしている先輩を尊敬していた。

翌朝、真田さなだ 彰人あきと登校した時、眼鏡を外していた。

女子は、「神。神だわ」「眩しすぎ」

男子は「消えろ」「地球征服しに来たのかよ」

もう、学校なんだけど。

慣れるしかないのかなぁと諦めた瞬間。

「止めろよ。学校なんだぜ」

と、工藤くどう そらが一喝した。

不思議と空気が変わった。

学校の空気になった。

地底人って、空気も変えられるの?とかそう思った。

「アキト、おはよう」

と挨拶してくれた。

「おはよう。ソラ」

なんか嬉しくなった。

「おはよう。お二人さん」

眼鏡でお下げの薫ちゃんは和かに挨拶する。

薫は、アキトのところへ。

「眼鏡やめたの!残念だわ」

こういう彼女も好きだなぁ。

たとえ、10000年ほど年上だとしても。

でも、一つ年上とか三つとかじゃなくて良かった。気を遣って先輩のように扱ってしまう。

桁外れすぎて逆に素直になっちゃうなぁ

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