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気づいたら悪の帝国に引っ越していました。  作者: 楽々天馬
引っ越したら一万年前の世界と繋がっていた
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満月の夜に会いましょう!

世の中には理不尽なことが突然、起こる。

たまたま、引っ越し先の近くの公園で、いかにも、金髪のロン毛でそれも美形のお兄ちゃんに絡まれてのである。

「お前、人間やめてんなぁ。死ね」と。

いきなり、殴られた。

殴られた反動で斜めに倒れてしまった。

それを見ていた誰かが。

「面白い。参加させろよ」

今度は蹴られた。

そして、それを見ていた誰かが。

「こいつ、金持ってないわ」とまたしても蹴られた。

で、また。誰かが俺を今度は棒みたいなもので殴っていた。

助けてとか叫ぶことは出来なかった。

ひたすら、暴行された後、何か冷たいものが体を包んだ。

後から、死んだと思って公園の池に捨てられたそうである。

公園の池は、蓮の花が良く綺麗に咲く。

名前は麒麟の池。

なんで、麒麟なのかは、その時は分からなかった。


夢の中、それとも転生。

よく、転生ものだと異世界にとかあるが俺はそうじゃなかった。

俺の容貌は、デブで丸い眼鏡をかけていかにもモエ〜とか言いそうなアレである。

まぁ、実際その通りなんだけどね。

名前は真田彰人さなだ あきと、17歳。

身長も170センチ。体重は、まだ、百キロはないけど。やはりデブである。

デブで、目が悪く。

だけど俺はこの外見は、気に入っていた。

母親がまん丸眼鏡のぽっちゃりしていたからである。

その母親も2年前にガンで亡くなった。

父親の転勤でこの街、幸市さいわいしにやってきた。

まさか、こんな事が突然起こるとは夢にも思わなかった。

走馬灯なのか?

天女って羽衣とかあるんだよなぁ。

突然ですが、美しい天女が目の前にいる。

後ろには綺麗なお月さまが見える。

なんて、美しいのだろう。

髪の毛が艶サラで、ひらひらとした衣装で、綺麗だなぁと。

あの世に連れていってくれるのかなぁと。

なんかよく分からないが今、ときめいてる。

ときめいて心臓が苦しい。

ドン??という音がした。

気がつくと周りにはマスクした白い人間だらけで。

俺は声は出なかった。

それに、言葉が浮かばなかった。

病院にいたことは一瞬、分かっただけで、それから意識はなかった。

気づくと一カ月は、経っていた。

うつろうつろに、誰かが声をかけてくれた。

優しい声だ。

「大丈夫だ」「心配するな」とか。

それが親父の声だと気づくまで一ヶ月もかかった。

退院まで2カ月。医者は奇跡だと言っていた。

全身骨折で心臓も止まっていて。頭なんか陥没してとか。

嫌、死ぬでしょう。

普通に、あの世逝きだ。

なんでも、バクテリアのお陰だとその医者は言っていたがその医者の名前も退院する頃には忘れてしまった。

体重は、百二十キロになっていた。

退院して新しい高校に通う事になった。

青嵐せいらん高校。

親父はまだ、学校に行かなくともと言ったが休んでもいられない。

新しい制服は、黒地に赤いラインの入った襟が特徴のブレザーと紺色のネクタイには剣に羽が生えたマークの白い刺繍とスラックスは青のチェック柄。

なんかコレ小さくないかなぁ。

デザインのせいかもなぁ。

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