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LINK  作者: 諭吉 勇気
1/1

君、異世界転生する気ある?

 

 「パンパカパーン おっめでっとうごっざいまーーーーーす」

 ・・・・・

 「ちょっと〜無視しないでくださいよ〜」

 ・・・・・

 「生きてますか〜」

 ・・・・・

 「ちょっとマジでうんとかすんとか言ったらどうなんですか?」

 へ〜死後の世界って真っ白な何にもない空間なんだ。

 「何にもないって、この私の透き通るような美声があるじゃないですか〜」

 ・・・・・

 「また無視ですか?」

 「ねえ、ねえ、ねえ」

 

 10分後

 

 「はあ〜何がおめでとうございますなんですか?」

 さすがに無視し続けるのもめんどくさくなってきたので、大きなため息と共に記念すべき第一声を送ってやった。

 「やっとその気になりましたか」

 「ただでさえ時間が押してるんですから、ああいうふうに無視するのは今後やめてくださいよ」

 「・・・・・すいませんでした」

 今までのお調子者のような口調とは打って変わって、冷たい口調で言われたので反射的に謝ってしまった。

 「よろしい!ちゃんと謝れる人はモテますよ」

 「はあ〜そうですか」

 怒られると思っていたのに、以外とあっさり今までのお調子者のような口調に戻ったので、拍子抜けだった。

 「さて、ただでさえ時間が押しているのに、誰かさんのせいで10分も無駄な時間を過ごしてしまったので、超手短に行きますね」

 

 「君、異世界転生する気ある?」




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