なぜなろうはパクリのような作品が多いのか?それはもともと二次創作サイトだったから
さて、なろうの作品は似たような話ばかりで、ほとんどパクリだとよく言われますが、それはもともと二次創作サイトだったから当然だろうなと思います。
二次創作というのは何かの原作に対してその作品は好きだけど不満があるファンがその不満を解消するために一部の設定などを改変して書くものですからね。
例えばヱヴァンゲリヲンであれば、まずがシンジがウジウジしすぎなのが嫌いということで、前向き熱血系になったりして、失敗をしたくないために逆行転生させ、いやな大人を断罪するために使徒化してATフィールドが張れるようになり、自分の思い道理に動かしたくなってシンジに何者かを憑依させて作者そのままに行動できるようにという風になっていくわけですが、基本的な流れは原作を大きく逸脱はしないものです。
そして性格の改変、転生、魔改造、小委などという手法がテンプレートになっていくわけですね。
ああ、シンジとアスカや綾波とのラブラブな一シーンだけ書きたい短編とかはまた別ですよ?
要するに面白いと思う作品のストーリーの流れは変えないがちょっとした不満を修正していき最終的な結末も変える、しかしそれを読んだ人間がじゃあ俺も私もとそれをさらに変えていくことで、だんだん原作と大きく乖離していくというのが二次創作ですね。
つまるところこれには独創性は必要ないわけですね。
そしてなろうはもともと二次創作サイトですからそういったやり方で書く人の方が多かったのでしょう。
それに対し、本来的な作家や漫画家、アニメの監督などは面白くなりそうなネタだが、まだ使われていないものを基本的に作品に入れ込もうとするものだと思います。
例えばジャイアントロボの登場人物、素晴らしきヒイッツカラルドの指パッチンでなんでも真っ二つというのは、今川監督が指パッチンにはまっていた時にたまたまコンビニの自動ドアを開けた時に、ひらめいたもので、調べてみたがまだネタになっていなかったので取り入れたという話ですが、それもあって、素晴らしきヒイッツカラルドはかなりの人気キャラになりました。
話の骨子はありきたりかもしれないが、まだ誰も使っていない要素を入れ込むのがプロなのかなと。
もっともゾンビ映画やサメ映画、時代劇に、刑事ドラマなど映画やテレビのコンテンツでも二次創作的なものはたくさんありますし、ドラクエがヒットすればドラクエ型RPGばかり、ストリートファイター2がヒットすれば同じような対戦格闘ばかりになったりもしますけどね。