アリさんの さがしもの
冬童話2021投稿作品です。
別作品のコメントからヒントを得て、書いてみました。
アリさんの探し物は何なのか! 多分すぐ分かると思いますが!
期待通りのオチを目指してお読みください。
アリさんは さがしています
ゆきのなかを さがしています
「どこだろう どこだろう」
ふぶきの なかを アリさんは いっしょうけんめい さがしています
「あ!」
アリさんは かけだしました
「みつけた! みつけた!」
かけよって ゆきを かきわけます
「よかった よかった おーい! おーい!」
アリさんは なかまを よびました
みんなで ちからを あわせて はこびました
「……あれ……」
めをさますと あたたかい へや
ゆきの なかに いたはずなのに
「だいじょうぶ?」
「スープ のめる?」
アリさんたちが のぞきこんでくる
どうして? どうして?
「ぼくら きびしく いいすぎたよ」
「はるに なってから ちゃんと すれば いいよ」
あたたかい あたたかい
スープと きもちが からだの そこから じんわり あたためてくれる
「ありがとう ありがとう」
めから ぽろぽろと なみだが こぼれた
ふだんは つらく ながい ふゆごもり
でも とある アリさんの おうちは ちがいます
すてきな おんがくかを まねいて はるを たのしく まつのです
キリギリスの うたに のって はるは もう すぐそこ……
読了ありがとうございました。
ね? 予想を裏切らなかったでしょう?
拙作『キツネが みつけた たからもの』の感想で『アリとキリギリス』の話題が出たので、いっちょやったれ、と書いてみました。
元々絵本とかで描かれる雪の中生き絶えるキリギリスの姿は、教訓とは言え何か引っかかるものがあったので良い機会をいただきました。
感想に何か書いておくと、インスピレーションが閃くかも知れません! さぁレッツ感想(笑)!