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始まりも、終わりも、喜びも、かなしみも。

作者: 雨音れいん

さめざめと聴こえる雨音

耳伝う雨音

きょうは寒い

季節がまた逆戻り

あたたかい春はまた冬の影に隠れる

それでも世間は動く

大学の合格発表のニュース

インタビューに答える合格した女性

某メーカー元社長保釈のニュースから

一瞬にして幸せモードに切り替わる

ああ、やっぱり春なんだなあと実感させられる

いまこのとき

どこかで産声を上げる赤ん坊がいる

どこかで結婚式を挙げている人もいる

どこかでなにかが起きている

どこかでなにかが始まり

どこかでなにかが終わりを告げようとしている

地球の裏で戦争が始まっても

反対側ではバカンスしている者もいる

そうやって世間は動き続ける

だれかが死んでもそれは同じ

わたしが彼と出逢った日も

だれかが笑い

だれかが泣いていただろう



きょうは寒い

あしたは……



もうすぐ会いにいくからね

もう少しいっしょにいたかったきみ

くるしみがなければ

だきしめて

もっと写真を撮りたかった



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― 新着の感想 ―
[良い点] 拝読させていただきました。 色々な感情が詰まったような詩で、印象的でした。 途中の『どこかで〜〜』が繰り返される辺り、とても良かったです。
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