一瞬の一殺
お久しぶりです。司令。
誰だ貴様?
俺はレイム:エトワリクって言うんだけど。覚えてない?
レイム?知らんなぁそんな貧民のなまえなどいちいち覚えておらんわ。
“まぁいいや多分、これ見れば思い出すだろうし”
俺はおもむろにポケットから光学ファイルを取り出す。
見てみなよ...どう?思い出してくれた?
貴様!この映像を、一体どうやって。
“こんなにヒントあげてるのに”
じゃあ言うけどこれ起こした時のこっちの生き残り、正しくいえば小さい小さい赤ん坊何人残ってたか知ってるか?
“子供は殺さない予定であったが将来的なクーデターを考えて全員殺したはずだった気がする”
確かこれがあった時、子供は一匹残さず殺傷したはずだが?
そうだね。書面上は勿論そうなってるし報告書もそうなってると思うよ。だけど、仮にもし仮にだけどね生き残りがいたらそろそろこういう年齢になってるんじゃないのかな。
生き残りなんているはずない!私は確かに一匹残さず殺した!
そうだね。その通りだと俺も思うよ。
俺は俺がクーデターの生き残りであることを信じて欲しかったわけじゃない。
殺したい本人から『自分が殺った』と言うことばが欲しかったんだ!
司令...自分の言葉の《重み》感じた方がいいですよ。
はっなんのことだ。貴様の1人に何ができると言うのだ。
いやなんだってできるよ。だって同じ人間じゃないですか?
そういって俺は持っている針おもむろにポケットから取り出し、司令に刺す。
どうですか?気分は?
僕は司令に問う。
最悪だよformalinかい?
さすがですね司令毒まで把握してる余裕あるんですね。でも、それあと20秒もしないで死にますけど。
これは一本取られたね。諦めることにするよ。悪かったなこんなことして。
いいよ、別にこうやって死んでくれるんだから。最後に一応名本名聞いといておこうかな?司令?
どうせ知ってるんだろ?
ジークムンド:エトワリク
あぁさようならジーク兄さん。
俺はやっと俺の入隊式を終えた。